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J-オイルミルズのニュース
■J-オイルミルズ<2613>の中期経営計画
1. 第五期中期経営計画
2017年度に始まった第五期中期経営計画(~2020年度)は、成長性に力点を置いた計画となっており、数量の増加を期待しづらい国内においては高付加価値化、成長が期待できる海外においてはアジアでの市場開拓を目標としている。2020年に目指す姿としては、加工度の低い単純な搾油事業から、「あぶら」を究めることでおいしさを創造する「おいしさデザイン企業」への進化である。これにより、熱媒体用途に過ぎなかった「あぶら」の価値を調理価値・健康価値・調味価値へと拡張し、さらには省力化や食資源に関わる消費者ニーズや社会課題を解決できる、より高い次元の価値へと引き上げる考えだと思われる。将来的(2030年)には、海外や食以外の領域において事業を拡大することで、人々の生活を豊かにする「Joy for life」を実現することを目指している。
成長戦略と構造改革で中長期成長を目指す
2. 成長戦略と構造改革
こうした基本方針のもと、同社は2019年度−2020年度の事業戦略を策定した。事業戦略は、少子高齢化など様々な社会的課題や取引先それぞれが持つ課題にターゲットした、成長戦略と構造改革で構成されている。成長戦略では、油脂のみならず油脂加工品や食品・ファインといった育成領域の高付加価値化、業務用におけるソリューション事業の強化、アセアン諸国での海外展開加速、汎用油脂製品の収益力強化——を目標としている。構造改革では、バリューチェーンの効率化と高度化、生産拠点の最適化、選択と集中による効率化などが目標となっている。こうした成長戦略と構造改革によって、同社は2021年3月期に売上高2,150億円以上(年平均成長率5%以上)、営業利益80億円以上(同10%以上)、ROE5.0%以上を目指している。売上高はミール相場次第で上下することもあるだろうが、高付加価値化などで原価の変動への耐性力を高めることで、営業利益とROEは是非とも達成したい数値である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<YM>
1. 第五期中期経営計画
2017年度に始まった第五期中期経営計画(~2020年度)は、成長性に力点を置いた計画となっており、数量の増加を期待しづらい国内においては高付加価値化、成長が期待できる海外においてはアジアでの市場開拓を目標としている。2020年に目指す姿としては、加工度の低い単純な搾油事業から、「あぶら」を究めることでおいしさを創造する「おいしさデザイン企業」への進化である。これにより、熱媒体用途に過ぎなかった「あぶら」の価値を調理価値・健康価値・調味価値へと拡張し、さらには省力化や食資源に関わる消費者ニーズや社会課題を解決できる、より高い次元の価値へと引き上げる考えだと思われる。将来的(2030年)には、海外や食以外の領域において事業を拡大することで、人々の生活を豊かにする「Joy for life」を実現することを目指している。
成長戦略と構造改革で中長期成長を目指す
2. 成長戦略と構造改革
こうした基本方針のもと、同社は2019年度−2020年度の事業戦略を策定した。事業戦略は、少子高齢化など様々な社会的課題や取引先それぞれが持つ課題にターゲットした、成長戦略と構造改革で構成されている。成長戦略では、油脂のみならず油脂加工品や食品・ファインといった育成領域の高付加価値化、業務用におけるソリューション事業の強化、アセアン諸国での海外展開加速、汎用油脂製品の収益力強化——を目標としている。構造改革では、バリューチェーンの効率化と高度化、生産拠点の最適化、選択と集中による効率化などが目標となっている。こうした成長戦略と構造改革によって、同社は2021年3月期に売上高2,150億円以上(年平均成長率5%以上)、営業利益80億円以上(同10%以上)、ROE5.0%以上を目指している。売上高はミール相場次第で上下することもあるだろうが、高付加価値化などで原価の変動への耐性力を高めることで、営業利益とROEは是非とも達成したい数値である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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