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養命酒製造、中間は「養命酒」が前年比減もくらすわ関連事業が伸長 「くらすわの森」は10月3日にグランドオープン
目次
田中英雄氏:養命酒製造株式会社、代表取締役社長COOの田中です。お忙しい中ご視聴いただき、誠にありがとうございます。本日は、スライドの内容に沿ってご説明します。
まずは、2025年3月期中間期の決算概要です。
損益計算書
損益計算書です。2025年3月期中間期の業績は、くらすわ関連事業が伸長したものの、「養命酒」が前年を下回ったことにより、売上高は前期比4.2パーセント減の47億1,000万円です。
営業利益は前期比53.9パーセント減の7,100万円です。経常利益は前期比24.3パーセント減の3億1,700万円です。中間純利益は前期比15.5パーセント減の2億3,800万円となりました。
営業利益増減分析
営業利益の増減分析についてご説明します。2024年3月中間期の営業利益は1億5,400万円、2025年3月期中間期の営業利益は7,100万円となりました。減少要因は、売上減少に伴う売上総利益減少の影響が1億2,000万円、売上原価率上昇の影響が5,300万円です。
増加要因は、前期に行ったエレベーター工事費用9,000万円がなくなったことによるものです。
セグメント別の売上高
セグメント別の売上高です。養命酒関連事業は、物価上昇による消費行動への影響等の要因で「養命酒」の売上が減少したことにより、事業全体で前期比5.7パーセント減の41億500万円となりました。
くらすわ関連事業は、店舗について、都内での催事の実施が寄与したほか、通販が好調に推移したことにより、事業全体で前期比7.7パーセント増の6億500万円となりました。
貸借対照表
貸借対照表です。資産合計は2024年3月末比で3億6,700万円減少し、540億4,900万円となりました。こちらは主に「くらすわの森」建設に伴う支払いで流動資産が減少し、有形固定資産の取得で固定資産が増加したことによるものです。
負債合計は4億4,900万円増加し、82億2,300万円となりました。こちらは主に「くらすわの森」建設に伴う未払金の増加によるものです。
純資産合計は8億1,700万円減少し、458億2,500万円となりました。こちらは、利益剰余金及びその他有価証券評価差額金の減少によるものです。
キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フロー計算書です。営業活動の結果、減少した資金は4億2,000万円となりました。前年同期に比べ減少した主な要因は、経常利益の減少と「くらすわの森」建設に伴う消費税の支払額の増加です。
投資活動の結果、減少した資金は10億500万円となりました。こちらは主に有価証券の償還による収入と、固定資産の取得のための支出によるものです。
財務活動の結果、減少した資金は6億2,100万円となりました。こちらは主に、配当金の支払いによるものです。
以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は前事業年度末比で20億4,800万円減少し、23億4,600万円となりました。
養命酒関連事業(国内養命酒)
各事業の取り組みです。
国内養命酒は改善に取り組みながら、草刈正雄さん出演のテレビCM、新聞広告、Web広告等のプロモーションを引き続き実施しました。
店頭では卸店やドラッグストアと協働した店頭陳列の強化や、調剤薬局への配荷拡大等を中心に取り組んだものの、物価上昇による消費行動への影響等の要因で、売上高は前期比3.9パーセント減の34億2,300万円となりました。
養命酒関連事業(酒類・食品)
酒類・食品については、「クラフトジン」「養命酒製造クロモジのど飴」に注力し、販促費、流通費等のコスト削減、営業の効率化に向け、取り組みを行いました。
売上高は「クラフトジン」が増加したものの、「グミ×サプリ」「フルーツとハーブのお酒」が減少し、前期比6.0パーセント減の3億5,500万円となりました。
養命酒関連事業(海外)
海外については、「養命酒」で各市場に合わせた広告、販促活動を実施しました。酒類・食品では新規市場の開拓、既存市場の商品拡充を進めています。酒類は「クラフトジン」を中心に商談を進め、オーストラリア等へ輸出を行いました。
食品は、香港へ「五養粥」の輸出を開始し、台北支店では新商品の健康飲料の販路拡大に取り組みました。
売上高は、主に「養命酒」の輸出が減少したことにより、前期比38.8パーセント減の1億3,600万円となりました。
くらすわ関連事業
くらすわ関連事業について、店舗は「くらすわの森」グランドオープンに向けた準備のほか、催事出店販売を行いました。通販は、新商品の訴求を中心に販促活動を行いました。
外販(他社チャネル販売)は、季節に合わせたギフト等の提案による郵便局等の既存取引の拡大と新規取引先の開拓や、郵便局での店頭販売等に取り組みました。
売上高は催事出店及び通信販売の「五養粥」「幸健生彩DX」が寄与し、前期比7.7パーセント増の6億500万円となりました。
2025年3月期の重点施策
2025年3月期下期施策と見通しです。2025年3月期は、各事業についてスライドに記載した施策に取り組みます。詳細は、後ほど資料をご覧ください。
下期重点施策
養命酒関連事業の下期重点施策です。「養命酒」は、最需要期におけるテレビCMを中心とした広告宣伝活動を実施し販促の強化を行うほか、イベント出店などを通じた啓発活動により新規飲用者の獲得を目指します。
酒類は、「クラフトジン」のほか「高麗人参酒」等のハーブのお酒を中心に、取扱店の拡大を進めます。
食品は、「養命酒製造クロモジのど飴」「五養粥」を中心に、取り扱いの拡大と通年商品としての定番化を目指します。また、ドラッグストア、スーパー等の既存取扱店のほか、調剤薬局の開拓を積極的に進めます。
プロモーション(養命酒)
11月1日から放映中の「養命酒」のテレビCMは、引き続き草刈正雄さんや元NHKアナウンサーの武田真一さんにご出演いただいています。
今回は「ウォーキング」篇として、草刈さん演じる父とその娘、ご近所さんの武田さんの3人が、「血行を良くして強い体へ!」という掛け声とともにウォーキングを行います。
このCMでは、養命酒が血行を良くし、寒さに負けない丈夫な体に導くことを訴求しています。こちらのCMは、現在、地上波にて全国放映をしている他、当社ホームページでもご覧いただけます。
新商品情報(養命酒関連事業)
養命酒関連事業の新商品情報です。2024年9月24日に、養命酒製造クロモジのど飴シリーズの新フレーバーとして、「養命酒製造クロモジのど飴和みミント」を発売しました。
「養命酒製造クロモジのど飴和みミント」は、心和むハーブの香りとミントの清涼感がのどの奥まですっと広がる、すっきりとした味わいです。やさしい甘さでのどをすっきりさせたい時、乾燥を感じた時におすすめの商品です。
既存品の黒蜜×ハーブ風味、生姜はちみつの2種類とあわせて販売促進に取り組んでいきます。
下期重点施策
くらすわ関連事業の下期重点施策です。店舗は、百貨店等でパン販売の催事を実施するほか、「くらすわの森」の運営に注力していきます。
また、ベーカリーを主軸とした新店舗を、渋谷ヒカリエ、高島屋新宿店にオープンする予定です。ベーカリーの製造体制を整えるため、セントラルキッチンの開設に向けて準備を進めています。
通販は、新商品のPRに加え、新たな販路として他社のテレビ通販で通販商品の販売を行い、売上の向上を目指していきます。
外販(他社チャネル販売)は、店頭での商品販売と既存顧客との取引拡大を進めるとともに、引き続きカタログ販売の新規開拓を中心に活動していきます。
新商品情報(くらすわ関連事業)
くらすわ関連事業の新商品情報です。通信販売専売品として、3つの商品を発売しました。「めぐりのお酢」は、酢酸と難消化性デキストリンの2つの機能性関与成分を配合し、お通じ改善、ウエスト減などをサポートする機能性表示食品のお酢飲料です。
「ぐっすりタイム」は、良質な眠りをサポートするGABAとクロセチンを配合した、機能性表示食品のハーブティーです。また、「養命酒製造 桃核承気湯エキス錠」は、便秘や痔の方に適した処方の漢方製剤です。
通期業績(予想)
10月11日に中間業績予想の修正を行いましたが、通期業績予想については、2024年5月10日に発表した数値から変更はありません。
売上高は、国内養命酒の売上回復と「くらすわの森」のグランドオープンを含むくらすわ関連事業の伸長に取り組み、前期比10.5パーセント増の113億2,000万円の計画です。
利益面については、引き続き経費削減に取り組むものの、「くらすわの森」グランドオープンに伴う初期コストをはじめとしたくらすわ関連事業に係る先行投資等により、営業利益は前期比26.1パーセント減の3億5,000万円、経常利益は前期比18.9パーセント減の7億7,000万円、当期純利益は前期比30.7パーセント減の6億6,000万円を計画しています。
セグメント別売上高(予想)
セグメント別売上高予想です。養命酒関連事業全体では、前期比7.1パーセント増の97億7,000万円の計画です。
内訳として、国内養命酒は前期比5.1パーセント増の78億4,000万円、酒類・食品は前期比24.3パーセント増の10億6,000万円、海外は前期比11.2パーセント増の4億8,000万円、不動産賃貸・太陽光発電は前期比0.4パーセント増の3億8,000万円です。
くらすわ関連事業全体では、前期比37.4パーセント増の15億4,000万円の計画です。
くらすわの森 グランドオープン
「くらすわの森」のオープン状況についてご説明します。
2024年10月3日にグランドオープンした体験型施設「くらすわの森」には、食を通して”おいしく”、体験を通して”たのしく”良い時間を過ごしていただき、心身ともに”すこやか”になっていただきたいという思いを込めた、多彩な施設をご用意しています。
ここでは、五感を使って「くらすわ」が大切にしている”すこやかなくらし”を体験していただけます。
スライド左側は、コンテンツのご紹介です。フォレストリングは、「くらすわ」のコンセプトである「広げる、すこやかなくらしの輪」を象徴する円形施設です。
フォレストリングの中には現在、ベーカリー、カフェ、ミートデリ、お菓子、マルシェの5つの店とジェラート工房が併設されており、施設中心にある自然豊かな森を眺めながら、お買い物や食事を楽しんでいただけます。
そのほかショップやレストラン、森のライブラリー等の充実した施設をご用意しています。また、より多くの方に施設をお楽しみいただくため、新商品やデジタル音声ガイド等、さまざまなコンテンツを提供しています。
グランドオープン後、約1ヶ月間の「くらすわの森」来場者数は、約3万6,000人となりました。2027年3月末までに年間30万人の来場を目指していきます。
それでは、ご紹介した「くらすわの森」でのすこやかな体験を動画にまとめましたのでご覧ください。
サステナビリティの取り組み
最後に、サステナビリティの取り組みについてご説明します。
当社は、サステナビリティ経営を推進しています。健康、環境、地域社会、人権・ダイバーシティ、ガバナンスの5つを重要課題としており、課題ごとの基本方針に従って取り組みを進めています。
サステナビリティの取り組み状況(くらすわの森)
10月3日にグランドオープンした「くらすわの森」は、当社のサステナビリティ経営の取り組みを具現化した施設でもあります。
地域社会に関する取り組みとして、「くらすわの森」を象徴する施設・フォレストリングをはじめ、建設工事は地元企業に依頼したほか、「マルシェ」では農産物等の地域産品の販売を行い、そこで働く従業員には地域の方々を積極的に採用することで、地域の雇用創出と活性化につなげています。
環境に関する取り組みとして、フォレストリングでは自然の森を残し、自然と共生した事業展開を行っており、施設建設の際に出た伐採木は、ベンチや散策路用のチップとして活用しています。
当社は引き続き、事業を通じた社会的価値の創出に取り組んでいきます。ご説明は以上となります。今後とも、ご支援のほどよろしくお願いします。
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