まず基本となるユナイテッドの基本情報

売上高１５５億円　ＲＯＥ１０．５％(予
時価総額１１００億円（株価４６７０円計算）
浮動株24.1％

そして、今話題のメルカリの基本情報

フリマアプリ「メルカリ」を運営している「株式会社メルカリ」の第4期（2016年6月30日現在）決算公告。

売上高：122億5,600万円
営業利益：32億8,600万円
経常利益：32億6,200万円
当期利益：30億1,100万円
利益剰余金：5億800万円

メルカリは2017/１２月に全世界のダウンロード数が１億DL突破としています。
第４期の売上高のときは、ダウンロード数が５０００万でした。
そこから１年後は８０００万DLほどです。
売上高予測は５期に６０％増しで考えると１９５．２億円ほどでしょうか？
４期のときのROEは２３，１％
メルカリの特性上、ROEに関してはそこまで変わらないかと思います。
CMを馬鹿みたいにやっていた時期でもありますから、多少下がるぐらいでしょうか？

≪メルカリの時価総額≫
数か月前までは１０００億円とされていたものが、上場の話が近づくに連れて、一部のブログで３０００億円とも書かれています。
最後の増資５０億円が2150円で行使されたことで・・・

2018/2/28⇒時価総額1228億円
2018/3/13⇒時価総額2519億円

経った半月で時価総額が１３００億円余り増加となっています。引受先は不明です。
★たった５０億円の増資で、１３００億円も時価総額が上がるなんて事があるでしょうか？しかも半月程度です。
こんなことが出来るのであれば、５０００円で５０億円増資したら、時価総額は５０００億円強になってしまいます。


メルカリは各企業から融資を受けているVC主体の企業です。
この引受先不明の増資は、VCが公募価格を不正に釣り上げるための増資なのでは？とにらんでいます。(証拠は何もありませんが）

メルカリは５期の決算を前にIPOが噂されています。
主幹事は大和証券
そして株主主体はほぼVCとなっています。

IPOでVCが多く絡んでいる企業は、どんなに人気があろうと、VCが売り抜けるための、いわゆる「上場ゴール」と呼ばれる動きになります。
もちろんVCもロックアップがかかっているため、これが解除されなければ利益にはなりません。なので主幹事は、このロックアップが解除されるように設定したり煽ったりします。

しかしマザーズのIPOで３０００億円規模と呼ばれる大型のものが、VC主体のものがロックアップ解除価格まで上がるでしょうか？余りにも吸収金額が大きすぎ、無理があります。

メルカリの売上高は５期で195億円　
時価総額３０００億円という数字は釣り合うのでしょうか？
この謎の増資前の時価総額1228億円という数字であれば、今後の成長期待を見込んで、アリなのかもしれません。しかし2017/12時点で１億DL　これが１０億DLまで安定して伸びていけばあり得なくもない数字ですが、現時点では余りにも高額すぎます。

またメルカリについては、利用者の売上をプールするものがあり、これが１月の上場承認を得られない原因でした。
私はメルカリを利用したことはないので、今どうなっているかわかりませんが、もしこれが今でも機能しているのであれば上場承認されることはありません。

また対面式のアプリがあるそうですが、これは援助交際に使われていたことが発覚し、これも５月末にサービス終了。５月末にサービス終了するからといって、使われていた事実は消えませんから、これもまた上場承認にマイナス点です。

そして窃盗グループの１人が捕まり３７０万円を稼ぎ出した事件は記憶に新しいです。グループ全体では１０００万円以上とか？

そして偽ブランド品の横行。格安スマホを使ったダウンロード数の水増しや、不正取引の増加が何の問題解決もしていません。

こういった犯罪を助長させるサービス体制が、メルカリにはあるのでしょう。棋士である藤井さんの偽サイン色紙が売られてたのを聞いたときは、「ぁぁ・・・なんでもありなんだなぁ」と感じました。


ユナイテッドの株価は4/13時点で5210円　PBRは約１２倍です。
業種別の平均PBRを３倍とすると、ユナイテッドの株価は１３００円になります。
また時価総額は1233億円
これも同程度で考えると２８０億円余りが妥当と言えます。
この数字にメルカリの保有比率１０％を足します。

1228億円なら　308+123で431億円程度
仮に３００００億円なら　308+300で608億円程度が妥当な時価総額となるはずです。

しかし現時点でユナイテッドの時価総額は1233億円
メルカリの時価総額を３０００億円とした場合であっても、625億円程度過剰に加熱されていることが解ります。
株価で言えば約半額ですから、２６００円程度です。

もしメルカリの時価総額1228億円なら、ユナイテッドの適正株価はさらに下がり、１７３６円程度になります。


しかし私はメルカリが、アメリカの展開を失敗すると考えています。
というのも、過去にアメリカで同じように展開した企業は勝率０％で叩き落とされています。
理由は、似たようなアプリが出てくるというレベルではなく、アプリその物が模倣され、アメリカならアメリカ人の心をくすぐる模倣した側が利益を上げるのです。所詮メルカリは日本発祥であるだけで、アメリカ人が作ったわけではありません。メルカリの海外展開は正直言って未来はないと考えます。

またユナイテッドの事業ですが、景気が好調になっている現時点で155億円程度です。

アベノミクスが始まる前は50億円を切っていたことを考えると、この先アベノミクス景気が終了し、株式市場が悪化するのであれば、その売上高は元の水準まで戻ります。１３年のときは赤字転落しておりますので、メルカリの上場があったと仮定したうえでの目標株価は500円。
メルカリがこの先上場しないのであれば、200円まであるのではないでしょうか？

なんにせよ、現時点でユナイテッドを購入している方は、短中長期の3視点でみても高値掴みをしていることを念頭に置いて考えないと大けがをします。

『山高ければ谷深し』

上昇を続けてきた株が一度株価が下落してしまえば転がり落ちるようにストッパーがかかりません。
ドッカンバトルで株価を上げていたアカツキが半年たっても下落トレンドを続けるのと同じことが起こります。