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ユナイテッド、上期は通期計画通りに進捗し投資件数・金額が拡大 ベストコ社の買収等により教育事業再拡大を見込む
アジェンダ
早川与規氏:代表取締役社長兼執行役員の早川です。それでは、2025年3月期上期決算についてご説明します。
本日のアジェンダです。はじめに2025年3月期上期決算概要について、次に事業概況についてご説明します。
2025年3月期上期(累計)決算ハイライト①
まずは、2025年3月期上期のハイライトについてご説明します。連結業績は通期計画どおりに進捗し、売上高が63億2,600万円、営業利益が25億7,200万円となりました。
続いて、事業トピックスについてです。投資事業では、今期計画30社に対して、上期累計で27社に投資実行しました。
教育事業では、領域拡大のため、個別指導塾領域において創業以来13期連続で増収している株式会社ベストコを買収しました。また、既存のプログラミング領域強化のため、キラメックス株式会社と株式会社ブリューアスを経営統合しました。
人材マッチング事業では、人事特化型マッチング事業およびデザイナー特化型マッチング事業の拡大により、前年同期比プラス36パーセントの増収となりました。
2025年3月期上期(累計)決算ハイライト②
アドテク・コンテンツ事業では、フォッグ株式会社が将来的なIPOを目指して、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、W fundなどから、約3億円の資金調達を完了しました。
最後に株主還元の拡充についてです。株主優待である「プレミアム優待倶楽部」が開始されました。優待利回りを加えた総合利回りは、最大7.96パーセントとなります。
2025年3月期上期(累計)業績ハイライト
続いて、業績ハイライトです。2025年3月期上期業績は通期計画どおりに進捗し、売上高が63億2,600万円で前年同期比マイナス31パーセント、営業利益が25億7,200万円で前年同期比マイナス52パーセントとなりました。
セグメント別に見ていくと、投資事業は、有価証券の売却を前年同期比で減少させたため、売上高が33億8,700万円で前年同期比マイナス46パーセント、営業利益が31億6,200万円で前年同期比マイナス47パーセントとなりました。
教育事業は、売上高が4億5,400万円で前年同期比マイナス31パーセント、営業損失が1億3,100万円で前年同期比マイナス7,900万円となりました。
人材マッチング事業は、トップラインが拡大したことにより、売上高が3億3,000万円で前年同期比プラス36パーセント、営業損失が9,000万円で前年同期比プラス1億8,200万円となりました。
アドテク・コンテンツ事業は、売上高が21億5,400万円で前年同期比プラス6パーセント、営業利益が9,200万円で前年同期比マイナス49パーセントとなりました。
2025年3月期第2四半期 業績予想進捗
通期業績予想進捗です。通期計画どおりに進捗しています。現時点で業績予想は据え置きとしています。
2025年3月期 中間配当
2025年3月期の中間配当についてです。特別配当と合わせた中間配当は、予想どおり、1株当たり24円に決定しました。
投資事業 売上高・営業利益推移
ここからは、2025年3月期第2四半期の事業概況についてご説明します。
まずは投資事業についてご説明します。投資事業では、通期計画どおりに有価証券の売却を実行しました。事業特性上、売却時期などにより、四半期ごとの業績変動が大きくなります。
投資事業 2025年3月期進捗
投資実行の進捗状況です。
今期は約30社で約15億円の投資実行を計画している中、上期累計27社で約7億円を投資実行し、順調に進捗しています。今後も積極的に投資規模を拡大します。
投資事業 投資実績
投資実績です。第2四半期末時点で未上場株式を117社保有しており、時価評価額は総額78億円となっています。
投資事業 2025年3月期方針
あらためて今期の方針についてご説明します。
当社の投資事業の独自性として、自己資金のみで投資を行うことで、フレキシブルかつ成長に時間を要する事業領域への投資が可能であることが挙げられます。
「テック投資」と「善進投資」の2つのカテゴリーで投資件数と投資金額を拡大し、再現性を持った利益創出を目指します。
「テック投資」では、これまでの投資実績に基づき、テクノロジーを活用してイノベーションを起こそうとするスタートアップへの投資を加速します。
「善進投資」では、パーパスに基づく新たな挑戦と位置づけ、日本が世界に先駆けて直面する社会課題の解決と経済合理性の両立を目指すスタートアップへ投資していきます。
投資事業 「善進投資」事例
スライドに記載している企業は「善進投資」の事例です。リード投資家として投資実行しており、バリューアップのためのハンズオン支援を実施しています。
投資事業 新規投資先
第2四半期においては、スライドに記載の投資先を含め、16社に対して投資実行しました。
教育事業 売上高・営業利益推移
教育事業についてご説明します。
テックアカデミーの受講者数が減少したことで、前年同期比で減収、営業損失拡大となりました。既存のプログラミング領域強化および領域拡大により、下期は再成長を見込んでいます。
教育事業 今後の成長戦略
教育事業の今後の成長戦略です。教育事業は「“テクノロジー×人"による学習効果最大化ノウハウ」をコア・コンピタンスとして、プログラミング領域で事業展開しています。
個人に対してはオンラインプログラミングスクールのテックアカデミーを、企業に対してはIT研修事業の提供を行ってきました。既存プログラミング領域の強化として、キラメックス株式会社と株式会社ブリューアスの経営統合により、BtoBの強化を行います。
さらに、コア・コンピタンスを既存のプログラミング領域以外にも展開しました。領域拡大を図るため、創業以来13期連続で増収している株式会社ベストコを買収し、個別指導塾領域に新規参入します。
また、本件のようにコア・コンピタンスをもとに成長が見込まれる他領域への事業展開についても、将来的に検討していきます。
教育事業 既存領域強化キラメックス(株)と(株)ブリューアスの経営統合
既存プログラミング領域の強化についてです。ともに連結子会社であるキラメックス株式会社、株式会社ブリューアスを経営統合することで、BtoBを強化します。
また、IT研修からシステム開発まで、一気通貫で企業のデジタル化を支援します。
キラメックス株式会社のIT研修は、これまで900社以上の企業で実施した実績があります。
株式会社ブリューアスは、現在、アドテク・コンテンツ事業に属する当社連結子会社で、スマートフォン向けアプリ開発事業を展開しています。AI、AR/VR、IoT、ライブ配信システムなど、最新技術に強みを持っています。
スライド右側では、両社の統合効果について示しています。ブリューアスの技術力をキラメックスのIT研修に活用し、顧客の実務に生かせるIT研修の提供が可能となります。
それにより、顧客自身がデジタル化の課題を発見し、必要な開発案件が抽出され、デジタル開発案件が顕在化します。
結果としてブリューアスの開発機会が増加し、最新技術の活用により技術力が向上することで、さらなるIT研修のアップデートにつなげていきます。
教育事業 新領域への拡大(株)ベストコの買収
続いて、株式会社ベストコの買収についてご説明します。
株式会社ベストコは、個別指導塾「ベスト個別」の運営など、個別指導学習塾事業を展開しています。東北エリアを中心に現在教室数を111教室まで拡大しており、創業以来13期連続で増収を実現しています。
ベストコでは、独自のデジタル教材・学習アプリの活用による運営効率化および郊外中心の教室展開によるローコスト運営を実現し、競合他社と比較して低価格なサービス提供を可能としています。
加えて、教わるだけではなく生徒自らが考える学習機会を提供するとともに、デジタルネイティブ世代に合わせた短尺動画を学習に用いるなど、テクノロジーの活用により学習に対するモチベーションを継続させることを強みに、競争優位性を構築しています。
今後の成長方針として、これまで教育事業で培ったノウハウやリソースをもとに、テクノロジー活用のさらなる強化および教室数の拡大を加速させていきます。
人材マッチング事業 構成企業
続いて人材マッチング事業についてご説明します。
こちらが人材マッチング事業の構成企業です。ユナイテッド・リクルートメント株式会社へ、ONX株式会社およびカソーク株式会社を経営統合しました。
保有する知見やソリューションを組み合わせ、サービス価値向上・体制強化を行い、さらなる事業成長を目指します。
人材マッチング事業 売上高・営業利益推移
人材マッチング事業では、中期的な成長に向け、今期はトップラインの拡大に注力します。
売上高は、人事/デザイナー特化型マッチング事業の拡大により前年同期比で増収、営業利益は前年同期比で営業損失縮小となりました。売上高拡大による影響に加え、前期にのれんの減損を実施したことが主な要因です。
人材マッチング事業 2025年3月期方針
あらためて、人材マッチング事業の今期方針についてご説明します。求職者獲得の難易度が上昇する中、当社人材マッチング事業では、多様な就労機会の提供により、転職潜在層を含む独自の求職者グループの構築が可能です。
今期は、この独自の求職者グループを拡大しながら、企業人事向けソリューションと人材紹介事業により、成長企業の採用ニーズに多面的に対応します。
人材マッチング事業 稼働者数・求職者グループの拡大
人材マッチング事業の事業進捗についてご説明します。
事業成長により、稼働者数が増加しています。また、カソークの登録者数が増加し、独自の求職者グループも拡大しています。今後も稼働者数・登録者数の拡大を行っていきます。
アドテク・コンテンツ事業 売上高・営業利益推移
最後に、アドテク・コンテンツ事業についてご説明します。
アドテク・コンテンツ事業は、収益期待事業として、セグメント全体を通じて継続した利益を創出しています。
売上高はフォッグ株式会社のオンラインくじ「RAFFLE」が拡大し前年同期比で増収、営業利益は他事業の減収影響により前年同期比で減益となりました。
コンテンツ事業 フォッグ(株)資金調達
コンテンツ事業のトピックスをご紹介します。
フォッグ株式会社が今後のIPOを目指し、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズおよびW fundをリード投資家として、第三者割当増資により約3億円の資金調達を完了しました。
フォッグ株式会社は、アーティスト領域を中心にオンラインくじ「RAFFLE」が拡大しており、売上高が継続的に成長しています。
今後の成長戦略として、漫画・アニメ領域やグッズ市場へ事業拡大することで、さらなる成長を図ります。また、将来的に国内エンタメコンテンツの海外展開を推進していきます。
以上で2025年3月期上期決算説明を終わります。ありがとうございました。
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