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ユナイテッド、上期は有価証券売却を集中させ増収増益、通期業績予想のうち当期純利益を修正も、配当予想は年間48円から変更なし
アジェンダ
早川与規氏:ユナイテッド代表取締役社長の早川です。それでは私、早川から、2024年3月期上期決算についてご説明します。
本日のアジェンダです。はじめに2024年3月期上期決算概要について、次に事業概況についてご説明します。
事業セグメントおよび構成事業
まずは事業セグメントおよび構成事業です。パーパスに基づき、当社の今後の成長を牽引するコア事業として投資事業、教育事業、人材マッチング事業を設定しています。アドテク・コンテンツ事業は、収益性を重視した運営を行っています。
2024年3月期上期(累計)業績ハイライト
2024年3月期上期の業績は、売上高が前年同期比プラス38パーセントの91億7,000万円、営業利益が前年同期比プラス71パーセントの53億6,800万円となりました。今期は上期に有価証券売却を集中させたため、前年同期比で大きく増収増益となりました。
事業セグメント別にご説明します。投資事業は、売上高が前年同期比プラス78パーセントの62億4,900万円、営業利益が前年同期比プラス82パーセントの60億800万円となりました。
教育事業は、売上高が前年同期比マイナス2パーセントの6億5,700万円、営業利益が前年同期比マイナス1億700万円の5,200万円となりました。
人材マッチング事業は、売上高が前年同期比プラス11パーセントの2億4,200万円、営業利益が前年同期比マイナス1億5,300万円の2億7,300万円となりました。
アドテク・コンテンツ事業は、売上高が前年同期比マイナス9パーセントの20億3,100万円、営業利益が前年同期比マイナス43パーセントの1億8,100万円となりました。
2024年3月期全体方針
今期の全体方針です。投資事業、教育事業、アドテク・コンテンツ事業にて継続的に創出される利益を人材マッチング事業に先行投資することで、中期的な収益成長を図ります。
2024年3月期 特別損失の計上にともなう通期業績予想の修正
特別損失の計上にともなう通期業績予想の修正についてです。
人材マッチング事業内の子会社において、M&A実施時の計画から事業進捗が乖離したため、のれん未償却残高を特別損失として計上しました。それにより、通期業績予想のうち、当期純利益の修正を行いました。
なお、通期の配当予想については、今期からの新方針として「DOE4パーセントまたは配当性向50パーセントのうちいずれか大きい金額」を採用しました。そのため、特別損失計上の影響はなく、1株あたりの配当金は48円から変更はありません。
2024年3月期 上期(累計)通期業績予想進捗
通期業績予想の進捗です。有価証券を通期計画から先行して売却したため、営業利益以下の進捗率は100パーセントを超過しています。しかし、下期以降も人材マッチング事業への先行投資を継続することを踏まえ、売上高、営業利益、経常利益の業績予想は据え置きとしています。
2024年3月期 中間配当
中間配当についてです。今期より配当方針を従来の「配当性向20パーセント」から「DOE4パーセントまたは配当性向50パーセントのうちいずれか大きい金額」へ変更しています。新方針を基準とし、当社発足10周年の記念配当と合わせて、中間配当金は予想どおり、1株あたり24円に決定しました。
投資事業 売上高・営業利益推移
今期上期の事業概況をご説明します。まずは投資事業についてです。
投資事業は、事業の特性上、保有株式の売却時期などにより四半期ごとのボラティリティは高くなりますが、通期では計画どおり着地する見込みです。
投資事業 投資実績
今期上期時点での累計投資金額は約63億円で、売却益は含み益と合わせて約547億円となっています。今後も積極的な投資実行により拡大を目指します。
投資事業 2024年3月期方針
投資事業の今期の方針です。まずは、投資実行の源泉となる、2つの競争優位性についてご説明します。
1つ目は自己資金での投資実行です。1件あたりの出資額や取得比率に制約がないため、フレキシブルな投資が可能となっています。また、ファンドのように投資期間の制約もないため、成長に時間を要する事業領域にも投資が可能です。
2つ目は広範なスタートアップへのリーチです。数多くの投資/EXIT実績、経営陣/キャピタリストのネットワーク、外部ファンド(36本)へのLP出資により、幅広いスタートアップとのネットワークを保有しています。
以上の競争優位性を源泉とし、今期は20社、10億円の投資実行を計画しています。また、リード投資家としての投資実行およびハンズオン支援も強化することで、スタートアップの成功確率を高めていきます。
投資事業 新規投資先①
直近のトピックスとして、テクノロジーを駆使した有機農業の自動化に取り組むトクイテンに対し、リード投資家として投資実行しました。
投資事業 新規投資先②
スライドに記載の4社に対しても、投資実行しました。
投資事業 主なスタートアップ投資先
主なスタートアップ投資先は、スライドに記載のとおりです。
投資事業 主なLP出資先
主なLP出資先です。多数の外部ファンド(36本)へLP出資を行うことで、運用益の計上を見込むとともに、新規投資案件のソーシング先としても活用します。
教育事業 売上高・営業利益推移
教育事業についてご説明します。売上高は、生成AIコースが伸長したことにより、前年同四半期比で増収となりました。営業利益は、生成AIコースの受講者獲得強化のため、一時的に広告投資を強化したことにより、前年同四半期比で営業損失が拡大しました。
教育事業 2024年3月期方針
教育事業の今期方針についてご説明します。今期は、「LINEヤフーテックアカデミー・生成AI関連コース」に注力し、さらなる成長を目指します。
教育事業 注力事業①LINEヤフーテックアカデミー
直近のトピックスです。2023年10月12日より、注力事業の1つである「LINEヤフーテックアカデミー」の募集を開始しました。プログラミング未経験者が事業会社でWebエンジニアとして働くために必要なスキルを習得でき、転職までサポートします。こちらは経済産業省の「リスキリングを通じたキャリア支援事業」に採択されています。
教育事業 注力事業②生成AI関連コース
もう1つの注力事業である生成AI関連コースでは、生成AI初学者向け「はじめてのプロンプトエンジニアリングコース」に加え、LLMを使用したアプリケーション開発を行うエンジニア向けの「LLMアプリ開発コース」を9月に開講しました。
人材マッチング事業 売上高・営業利益推移
人材マッチング事業についてです。イノープが拡大した一方、ココドルのPMIが順調に進まず、セグメント全体では前年同四半期比で減収減益となりました。ココドルはカソークと合併し、事業拡大を図ります。
人材マッチング事業 登録者数/利用社数の拡大
人材マッチング事業の事業進捗についてご説明します。登録者数は、カソークの獲得強化により、前四半期比で増加しました。利用社数は、イノープの拡大に加え、ONXのM&A実施により、前四半期比で増加しました。
アドテク・コンテンツ事業 売上高・営業利益推移
最後に、アドテク・コンテンツ事業についてご説明します。コンテンツ事業は、フォッグを中心に拡大し、前年同四半期比で増収となりました。アドテク事業は、前期上期に広告予算が集中したため、前年同四半期比で減収減益となりました。今後もセグメント全体で継続的な利益創出を見込んでいます。
以上、2024年3月期上期決算についてご説明しました。
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