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INGS、売上高営業利益ともに過去最高を更新で計画比全て上振れ 「らぁ麺はやし田」等の新規出店で更なる成長へ

投稿:2024/10/23 11:00

エグゼクティブ・サマリー

青柳誠希氏:株式会社INGS代表取締役社長の青柳です。2024年8月期の決算説明を始めます。

本日のサマリーです。2024年8月期通期業績については、売上高は64億1,800万円で、前期比プラス22パーセントで過去最高となりました。

営業利益は4億5,000万円で、前期比プラス59.2パーセントでこちらも過去最高となりました。

上場承認時に公表した通期計画も、すべて上振れで着地しました。

2024年8月期のトピックです。2024年8月期は直営店9店舗、加盟店18店舗の合計27店舗を新規出店しました。

「らぁ麺はやし田」浅草店において、インバウンド需要の取り込み施策を行いました。また、新メニュー導入により、新たな需要を創出しました。そして、外国人採用の内製化によるコスト削減、採用力の強化を行いました。

2025年8月期業績予想です。売上高は78億9,600万円で、前期比プラス23パーセントを計画しています。営業利益は5億600万円で、前期比プラス12.4パーセントを計画しています。

2025年8月期の新規出店は、直営店15店舗、加盟店純増20店舗、2025年8月期末の想定店舗数は197店舗を計画しています。

2024/8期 通期業績サマリー(損益計算書)

鈴木建氏:取締役経営管理部長の鈴木です。私から、2024年8月期決算についてご報告します。

まずは、損益計算書についてご説明します。

売上高は64億1,800万円で、前年比プラス22パーセントの成長となりました。営業利益は4億5,000万円で、前年比プラス59.2パーセントの成長となりました。売上高、営業利益ともに前年比増収増益となり、過去最高の数字となっています。

売上高の増収の要因として、2023年8月期の期中に新規出店した店舗の通年寄与、および2024年8月期の新規出店店舗の売上高の上乗せに加え、既存店のラーメン事業、レストラン事業ともに前年を上回る実績となったことが増収につながっています。

原材料高の影響もあり、両事業ともに値上げを行ったことから、売上総利益率は昨対比プラス0.3パーセントで着地しています。

売上高の規模拡大に伴い、販管比率が減少しました。具体的には、固定費である地代家賃および各種償却費でマイナス1.2パーセントになったことにより、営業利益率はプラス1.6パーセントの改善となっています。

当社は東証グロース市場上場承認の際に、2024年8月期の通期計画を公表しています。通期計画の数字は売上高から当期純利益まですべて上振れで着地しています。

2024/8期 通期各種KPI

各種KPIについてご説明します。

売上高成長率は22パーセントとなっています。

新規出店数は、直営店のラーメン事業が5店舗、レストラン事業が4店舗で合計9店舗、プロデュース・ライセンス店は、プロデュースが16店舗、ライセンス店が2店舗で合計18店舗です。

また、スライドの一番右側に既存店売上高の前年同期対比を載せていますが、ラーメン事業は104.2パーセント、レストラン事業は110.3パーセントです。

両事業ともに値上げによる客単価の向上に加え、レストラン事業においては、年末の12月や年度末の3月にしっかり客数を伸ばせたところが110パーセントという数字につながっています。

2024/8期 通期業績サマリー(セグメント損益)

セグメント損益についてご説明します。

先ほど、2024年8月期の売上高は64億1,800万円とお伝えしました。その内訳は、ラーメン事業が32億9,000万円、レストラン事業が31億2,800万円です。比率ではラーメン事業が51パーセント、レストラン事業が49パーセントと同程度の売上となっています。

また、営業利益は、ラーメン事業は3億3,200万円、レストラン事業は1億1,800万円で相対的にレストラン事業のほうが少なく見えるかと思います。スライド一番下の米印のところでも記載をしていますが、当社は2018年の10月にCONAを運営していた株式会社キャンディーBOXをM&Aしています。

M&Aに伴うのれん償却費および無形資産の償却費が年間1億800万円ほどあり、こちらがレストラン事業にすべて控除されているところが要因の1つです。

そのため、仮にこの1億800万円をレストラン事業の営業利益の1億1,800万円に足し戻すと、2億2,600万円になり、31億2,800万円の売上に対して7.2パーセントという水準になります。ラーメン事業については、10.1パーセントの水準になります。

2024/8期通期 業績サマリー(貸借対照表)

こちらのスライドでは、バランスシートを示しています。

2024年8月期は新規出店に伴い長期借入金を活用し、新規出店にかかる設備投資として、有形固定資産と保証金関連の投資その他の資産が増加しています。

また、無形固定資産にのれん等が含まれており、年間で定額1億800万円減少するため、2024年8月期の残高でいくと4億5,200万円になっています。

また、当社が上場した月は2024年の9月であるため、IPOによる公募増資の資金(純資産の増加)については反映されていません。2025年8月期から反映されます。

2024/8期通期 業績サマリー(キャッシュ・フロー計算書)

こちらのスライドでは、キャッシュ・フロー計算書を示しています。

2024年8月期の営業活動によるキャッシュ・フローは6億6,500万円です。内訳は、税引前当期純利益で4億4,200万円、減価償却費で1億2,500万円、のれん償却費で9,000万円です。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出で3億4,400万円、差入保証金等の支出で8,200万円です。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入による収入で8億3,600万円、長期借入の返済、社債の返済は記載のとおりとなっています。

なお、最後の長期未払金の返済については、M&Aの対価を分割で支払っているため、返済による支出の金額を記載しています。こちらの分割の支払いは、2024年8月期が最終回のため、2025年8月以降は発生しません。

通期業績サマリーは以上となります。

Topic①-1:新規出店(直営店)

続いて2024年8月期のトピックについてご説明します。

まずは、直営店新規出店についてご説明します。

直営店の新規出店は、ラーメン事業で5店舗、レストラン事業で4店舗の合計9店舗でした。

出店ブランドの内訳は、ラーメン事業では「らぁ麺はやし田」を3店舗と「日本油党」を2店舗出店しました。「日本油党」については、今後展開していく計画です。レストラン事業では「焼売のジョー」を3店舗と「CONA」を1店舗出店しました。

Topic①-2:新規出店(プロデュース・ライセンス店)

加盟店の新規出店についてご説明します。

加盟店はラーメン事業のプロデュースで16店舗と、レストラン事業のライセンス店で2店舗の、合計18店舗を新規出店しました。出店エリアのうち兵庫県、石川県、愛知県が初出店であり、地方展開が広がっています。

Topic②:インバウンド需要の獲得(らぁ麺はやし田 浅草店)

インバウンド需要の獲得についてご説明します。

「らぁ麺はやし田」浅草店は場所柄もあり、インバウンド客を意識した設計およびメニューの提供をしています。

具体的には、日本らしさを演出するために畳を使った内装や、多言語化対応の券売機の設置、和牛を使用した和牛サーロイン丼を提供しています。現状、浅草店のお客さまの半数以上は海外からご来店いただいています。

Topic③:新メニュー導入による新たな需要創出

新メニューについてご説明します。

インバウンド客需要や一部ロードサイド店舗の再来店を意識した新メニューとして、「鶏白湯塩らぁ麺」「鶏白湯味噌らぁ麺」「鶏白湯辛味噌らぁ麺」を導入しました。

「らぁ麺はやし田」浅草店では、メインの「醤油らぁ麺」と同程度の出数となっています。

Topic④:外国人採用の内製化

外国人採用の内製化についてご説明します。

当社は社内に専任の外国人採用担当者を配置して採用力強化と登録支援業務の内製化を行い、コストの削減につなげています。

店舗数推移及び2025/8期 新規出店計画

2025年8月期の業績の見通しについてご説明します。

店舗数の推移および2025年8月期新規出店計画についてですが、2024年8月期末時点の店舗数は162店舗でした。

2025年8月期では、ラーメン事業で7店舗、レストラン事業で8店舗の合計15店舗の新規出店を計画しています。加盟店は純増で20店舗を計画しており、2025年8月末で合計197店舗を想定しています。

2025/8期 通期業績予想(損益計算書)

2025年8月期業績予想です。

売上高は78億9,600万円で、プラス23パーセントの成長で、既存店では前年比100パーセント程度を想定しています。営業利益は5億600万円で、上場に伴う租税公課の上乗せを見込んでいます。

(追記: 2024年8月期の既存店昨対比のパーセンテージは、2023年8月期がコロナ感染者数増の影響を一部の月で受けた要素も踏まえた伸びもあったものと考えられることから、保守的に2025年8月期は100パーセント程度として置いています。2025年8月期特有の減少要素は特段想定していません。

また、営業利益面に関し、仮に当該租税公課の上乗せがなければ20パーセント超の成長率、かつ2024年8月期と同程度の営業利益率水準になります。その他、経常利益・当期純利益では、2024年9月上場であることから、上場関連費用を一時的な費用として見込んでいます。)

以上で2024年8月期の決算説明を終了します。ご清聴ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス
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