Pokémon TCG Pocket のセールス状況が、特に重要視している国別のセールスランキング（アメリカ、日本、韓国、ドイツ）において、数日を経ても失速することなく上位をキープしていることを鑑みて、業績に影響を及ぼす確度が高いと判断したため「買い」と予想する。

利益貢献する期間について懐疑的である点、配信元は株式会社ポケモンにあって収益分配（レベニューシェア）が不透明である点、広告露出度合いが高く感じられ広告宣伝費が先行していると推察される点、共同出資会社である株式会社ポケモンカード・ディー・スタジオ（Pokémon Card D Studio）の役割や業績にどれくらいインパクトがあるか未知数である点などを勘案し、登録時点での強気予想は見送る。

【目標株価の根拠】
複数のセールスランキング分析サイトをファクトとし、以下の通り分析し目標株価を算出した。

・11月予想EPSの算出
予想売上高 260億円（海外売上比率 50% 想定）
収益分配額 78億円（分配率 30% 想定）
予想純利益　23億円（売上高利益率 30% 想定）
予想EPS 19円（発行済み株式総数 1.2億）

・12月以降の予想EPS
12月予想EPS 18円（11月対比 95％）
1月予想EPS 16円（12月対比 90％）
2月予想EPS 14円（1月対比 90％）
3月予想EPS 13円（2月対比 90％）

2Q累積 27円（実績）
3Q累積 64円（予想）
4Q累積 107円（予想）

予想EPS 107円× 想定PER 23倍 = 2461円　
よって、予想株価を 2460円 とする。

【予想EPS】
今期、Pokémon TCG Pocket が貢献する利益のみを加味する。11月予想EPSを基準として、前月比10％ずつアクティブユーザーが離脱、減収していくと仮定する。ただし、12月は賞与が支給される傾向である点を考慮し 5％ とした。

【想定PER】
想定PERは、2024年度は赤字であったため2023年度末の23.55倍、今期アナリスト予想が23倍であることから、妥当であるものとして 23倍 とした。

【2024.11.08 追記】
テクニカル分析での「カップウィズハンドル」の理想的なパターン形成が間近であるため、短期的には株価が急騰する可能性は高い。中長期的にもアプリの利益貢献が寄与するものと見ており、少なくとも予想株価付近まで株価水準は切りあがっていくだろうと推察している。