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<話題の焦点>=再生医療関連、iPS細胞への脚光再び
バイオ関連はひところのような総花的に買われる相場展開は望みにくくなっている。しかし、今は大底圏で“音無しの構え”にある銘柄が多く、逆に売り物が枯れている今こそ投資のチャンスといえるかもしれない。ちょうど1年前に“第3の万能細胞”として急浮上した「STAP細胞」は残念ながらアダ花となってしまったが、それでも再生医療は安倍政権が掲げる成長戦略の重要分野であることに変わりなく、iPS細胞研究のオーソリティ山中伸弥教授を中心に、今後も手掛かり材料を存分に提供することになるだろう。
昨年9月に「加齢黄斑変性」の患者に対し、世界初となるiPS細胞から作製した網膜細胞の移植手術が実施され、注目を集めた。山中教授がヒトiPS細胞の作製に成功してからわずか7年という極めて短い期間で医療への応用が実現し成功を収めたことは特筆に値する。
昨年11月には改正薬事法と再生医療新法が施行、iPS細胞を使う再生医療を安全かつ迅速に広げるための基盤整備が進んでいる。そして、今年年央にも2例目のiPS手術が実施される見通しで、再生医療のテーマが再び脚光を浴びる可能性が高い。
理研から特許ライセンスを受けたヘリオスの株式公開が近いとの観測も浮上するなか、2013年に大相場を形成したバイオベンチャー株に復活の季節が再び巡ってくる可能性がある。
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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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