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メディネットのニュース
*14:36JST MDNT Research Memo(6):早期黒字化を目指し、先行投資を実施
■業績動向
2. 財務状況
メディネット<2370>の2023年3月末(2023年9月期第2四半期)の財務状況を見ると、資産合計は前期末から696百万円減少した。主な減少要因は、現金及び預金は前期末比465百万円減、投資有価証券は同169百万円減等である。また、負債合計も前期末から37百万円減少した。主な減少要因は、流動負債の未払金57百万円、固定負債の繰延税金負債34百万円等である。純資産は、利益剰与金の1,417万円等が増加した一方、資本金677百万円、資本剰余金1,304百万円及びその他有価証券評価差額金126百万円の減少等により、前期末比659百万円減少となった。この結果、自己資本比率は、前期末の90.7%から89.6%となった。
3. 資金調達
同社では2020年9月期に第三者割当増資(新株予約権の発行・行使)を通算4回(第14~17回)実施し、資金2,942百万円を調達した。2023年9月期には、2022年の第18回新株予約権(1,690百万円を資金調達)に続き、第19回新株予約権(マッコーリー・バンク・リミテッド)では発行総数の3.1%を行使し完了した(2023年3月31日付)。今回の資金調達は136百万円となり、資金の使途としては、1) 慢性心不全治療に用いる再生医療等製品の実用化に向けた開発費用、2) 同社運転資金、3) 資本業務提携に伴う株式取得などに係る費用等を予定している。同社ではこれまでに第三者割当により継続的に資金調達してきたが、2021年7月以降は株価低迷により資金調達が目標額を大きく下回っている。「早期黒字化」による「株価アップ」、そして安定的「資金調達」の良循環の経営サイクルの確立が急がれる。
4. 2023年9月期通期の業績見通し
2023年9月期通期の業績は、売上高は728百万円(前期比14.9%増)、営業損失が1,766百万円(前期は1,333百万円の損失)、経常損失が1,757百万円(同1,314百万円の損失)、当期純損失が1,761百万円(同1,254百万円の損失)と予想している。同社は引き続き、従来の特定細胞加工物の製造に加え、新しい受託メニューの提供により特定細胞加工物製造業のさらなる拡大を図る。併せて、成長が期待できるCDMO事業の強化を図る。費用面については、細胞加工の品目や受託メニューの拡大とそのための細胞培養加工の環境・体制整備費用の先行に加え、研究開発案件の進展などにより研究開発費が増加する見込みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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2. 財務状況
メディネット<2370>の2023年3月末(2023年9月期第2四半期)の財務状況を見ると、資産合計は前期末から696百万円減少した。主な減少要因は、現金及び預金は前期末比465百万円減、投資有価証券は同169百万円減等である。また、負債合計も前期末から37百万円減少した。主な減少要因は、流動負債の未払金57百万円、固定負債の繰延税金負債34百万円等である。純資産は、利益剰与金の1,417万円等が増加した一方、資本金677百万円、資本剰余金1,304百万円及びその他有価証券評価差額金126百万円の減少等により、前期末比659百万円減少となった。この結果、自己資本比率は、前期末の90.7%から89.6%となった。
3. 資金調達
同社では2020年9月期に第三者割当増資(新株予約権の発行・行使)を通算4回(第14~17回)実施し、資金2,942百万円を調達した。2023年9月期には、2022年の第18回新株予約権(1,690百万円を資金調達)に続き、第19回新株予約権(マッコーリー・バンク・リミテッド)では発行総数の3.1%を行使し完了した(2023年3月31日付)。今回の資金調達は136百万円となり、資金の使途としては、1) 慢性心不全治療に用いる再生医療等製品の実用化に向けた開発費用、2) 同社運転資金、3) 資本業務提携に伴う株式取得などに係る費用等を予定している。同社ではこれまでに第三者割当により継続的に資金調達してきたが、2021年7月以降は株価低迷により資金調達が目標額を大きく下回っている。「早期黒字化」による「株価アップ」、そして安定的「資金調達」の良循環の経営サイクルの確立が急がれる。
4. 2023年9月期通期の業績見通し
2023年9月期通期の業績は、売上高は728百万円(前期比14.9%増)、営業損失が1,766百万円(前期は1,333百万円の損失)、経常損失が1,757百万円(同1,314百万円の損失)、当期純損失が1,761百万円(同1,254百万円の損失)と予想している。同社は引き続き、従来の特定細胞加工物の製造に加え、新しい受託メニューの提供により特定細胞加工物製造業のさらなる拡大を図る。併せて、成長が期待できるCDMO事業の強化を図る。費用面については、細胞加工の品目や受託メニューの拡大とそのための細胞培養加工の環境・体制整備費用の先行に加え、研究開発案件の進展などにより研究開発費が増加する見込みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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