安川情報の１６年３月期業績は計画下振れ、健康保険者向けシステム構築の不具合発生響く

　安川情報システム<2354.T>がこの日の取引終了後、１６年３月期の連結業績について、売上高が従来予想の１２０億円から１２２億７５００万円（前の期比５．０％減）へ上振れた一方、営業損益は２０００万円の黒字から５億４０００万円の赤字（前の期２億２６００万円の黒字）へ、最終損益は５００万円の黒字から１２億７１００万円の赤字（同８７００万円の黒字）へ下振れて着地したようだと発表した。

　ビジネス・ソリューション事業が堅調に推移したことで売上高は計画を上振れたが、医療・公益ソリューション事業において健康保険者向けの大規模システム構築における不具合や仕様変更などによる納期遅延が発生し、その費用を同社が負担したことが営業損益下振れの要因。また、繰延税金資産の一部を取り崩し、法人税等調整額７億７９００万円を計上するため、最終損益の修正幅が大きくなった。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）