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明治ホールディングスが急騰。前日引け後に発表した同社の16年3月期連結決算は、売上高が1兆2237億4600万円(前の期比5.4%増)、営業利益777億8100万円(同50.9%増)、最終利益625億8000万円(同2倍)という高水準の伸びをみせ、事前の会社側計画から大きく上振れしたことで、これが大きく評価されたかたちだ。従来予想は営業利益段階で665億円で、そこから110億円強上回った。製品価格の値上げにもかかわらず、ヨーグルトやチーズなどが好調に消費者の健康志向ニーズを取り込んだほか、生産効率化などの合理化努力も寄与した。今後も含め国策の後押しで市場拡大が続くジェネリック医薬品など医薬品事業に対する期待も大きい。17年3月期は営業利益段階で4%減の745億円を見込んでいるが、これを売り材料ととらえる向きは少ない。国内外の証券会社が揃って強気の投資判断を継続していることも買い安心感につながっている。市場では「前期同様に保守的な数字を出していると受けとめられ、はやくも増額期待が底流している。最近の為替の円高基調についても同社にとっては追い風要因」(国内ネット証券大手)との見方が示されていた。