新興市場銘柄ダイジェスト：SOUが一時ストップ高、すららネットは上場来高値更新

<3645>　メディカルN　753　-61
急反落。17年6月-18年2月期（第3四半期累計）決算を発表している。売上高が前年同期比17.5％増の12.82億円となる一方、営業利益は同0.5％増の1.71億円にとどまった。基幹のメディア・プラットフォーム事業を中心に売上を伸ばしたものの、新たな事業・サービスへの先行投資がかさんだようだ。18年5月期の通期業績については、営業利益で前期比0.8％増の1.25億円とする従来予想を据え置いている。

<9270>　SOU　6870　+520
大幅に5日続伸。マザーズでは同社やRPA<6572>といった直近IPO銘柄が大きく買われる場面があった。相場全体が軟調地合いのなか、需給良好な直近IPO銘柄が物色を集めたようだ。SOUはブランド・貴金属・骨董品等の買取及び販売を手掛けており、3月22日に上場した。上場後は小売ブランド「ALLU（アリュー）」が中国向け越境ECアプリ「豌豆公主（ワンドウ）」への出品を本格化するなどと発表し、人気化する場面もあった。

<3998>　すららネット　7000　+700
大幅続伸で上場来高値更新。学校教育での情報通信技術（ICT）活用を目指す超党派の議員連盟がICT環境の充実に向けた法案の概要をまとめたと報じられており、同社などの関連銘柄に物色が向かったようだ。報道によれば、法案ではコンピューターなどの整備状況に自治体間格差があるため、地域に関係なく教育機会を確保する必要性を強調。国が整備目標などを示した推進計画を作り、財政的、法的措置を講じるよう盛り込んだという。

<2162>　nms　904　+43
反発。前場に一時929円まで急伸する場面があった。キーエンス<6861>の高解像度カメラを用いた外観検査装置をはじめとする、省力化装置の製造・販売のグローバル展開を開始すると発表している。製造派遣による機動的な人材確保と、省力化装置による生産効率向上の複合提案で、顧客の様々なニーズに対応していく。グループ内のベトナム工場（NMSベトナム）でも外観検査装置等の導入を検討しているという。

<3446>　ジェイテックコーポレ　8900　+550
後場に一時9450円まで急伸。平成29年度兵庫県最先端技術研究事業（COEプログラム）において開発を進めていた集光径可変の次世代高精度集光ミラーの製品化に成功したと発表している。集光径可変の本次世代高精度集光ミラーは、焦点位置を変えることなく回折限界下で集光径を自在に変化させることができる。これにより1回のビームタイムで1つの試料に対して複数の分析手法による複合分析が可能となり、次世代ミラーの1つとして注目されている。



＜DM＞