四電工、今期経常を一転18％増益に上方修正、配当も20円増額

　四電工 <1939> が1月29日大引け後(16:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.4倍の35.4億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の35億円→46億円(前期は39億円)に31.4％上方修正し、一転して17.8％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の11.8億円→22.8億円(前年同期は24.3億円)に93.0％増額し、減益率が51.4％減→6.2％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→100円(前期は80円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は12.2億円の黒字(前年同期は4.2億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-2.8％→5.5％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、懸念しておりました新型コロナウイルス感染症拡大の業績への影響が当初予想より限定的であり、受注および手持ち工事の進捗も順調であったことなどから、前回発表予想を上回る見込みであります。利益面につきましては、売上高の増加に加え、原価管理の強化やより一層の施工効率の向上による売上利益率の改善などにより、各利益とも前回発表予想を上回る見込みであります。

　　当社は、長期的に安定した事業展開を図っていく観点から内部留保の充実に努めるとともに、株主価値の向上を基本に、業績や配当性向を勘案しながら株主の皆さまに利益を還元していくことを基本方針としております。　また、2016年策定の「中期経営指針 2020」に掲げた重点施策に継続的に取り組み、持続的成長の実現と企業価値の向上を図ってまいりました。こうした状況の中、当期業績予想の上方修正に伴い、さらなる株主還元の充実を図るため、2021年 ３月期の期末配当金を、前回予想の１株当たり 40 円から 20 円増配して 60 円に修正いたします。これにより、年間の予想配当金は、実施済みの中間配当金 40 円とあわせ、１株当たり年 100 円となります。※業績予想および配当予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項　上記の予想は、本資料発表日現在の見通し、計画に基づき作成したものであり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は、今後の様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。