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ニッソウのニュース
*12:01JST ニッソウ Research Memo(1):2025年7月期は3期ぶりに増益に転じる
■要約
ニッソウ<1444>は、リフォーム事業及び不動産事業を展開する企業である。主力はリフォーム事業で、原状回復工事、リノベーション工事、ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事のほか、外壁塗装や屋上防水などの大規模工事も手掛けている。大企業が参入しにくい小規模かつ単価の安いリフォーム工事に特化し、ブルーオーシャン市場(新しい領域の事業で、競合がまだ少ない市場のこと)で事業を行っている。薄利多売のビジネスであるが、事業活動の工夫により利益を計上している。2024年7月期から不動産事業をスタートさせるなど業容拡大に意欲を示す。今後もM&Aを活用し、新規事業の推進に取り組み、グループ力を向上させる構えだ。
1. 2025年7月期の業績概要
2025年7月期の連結業績は、売上高が前期比12.8%増の5,279百万円、営業利益が同28.9%増の72百万円、経常利益が同9.6%増の69百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同705.8%増の202百万円と、売上高は前期に続いて過去最高を更新するとともに、3期ぶりに増益へ転じた。2024年7月期に子会社化した(株)ささき、2025年7月期第1四半期に子会社化した(株)平成ハウジングを連結に加え、スケールメリットを享受する一方、持分法適用会社である(株)安江工務店の株式を譲渡したことにより特別利益を計上、当期純利益は大幅増となった。利益面では、グループ拡大に伴う販管費が増加したものの、収益性の高いささきが加わったことで全体の売上高営業利益率は前期の1.2%から1.4%に改善している。
2. 2026年7月期の業績見通し
2025年7月期の連結業績見通しは、売上高で前期比19.3%増の6,299百万円、営業利益で同173.4%増の198百万円、経常利益で同166.7%増の185百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同50.0%減の101百万円を見込んでいる。新規顧客の獲得など引き続きグループ企業全体で売上拡大を目指す。加えて、物価上昇に伴う価格転嫁がスムーズに進みそうなことも収益押し上げ要因になると見られる。また将来的には、後述するリフォーム事業におけるBtoB主体だった営業からBtoCにも広げることで利益率が向上する見込みだ。
3. 今後の成長戦略
2022年7月に東京証券取引所(以下、東証)グロース市場に上場し、名古屋証券取引所(以下、名証)ネクスト市場との複数同時上場を果たした同社は、今後も業績のさらなる拡大と企業価値の向上を目指して事業を推進する。既存のリフォーム事業の着実な成長と新規事業領域への進出に積極的に取り組むことにより、成長加速を狙う。既存事業の領域拡充や新規事業領域への進出に関してはM&Aを積極的に実施してきたが、住宅建設業を営む平成ハウジングなどで成果が表れており、今後もM&Aを活用していく方針だ。また、中長期的には海外市場への進出も視野に入れている。
■Key Points
・2025年7月期は3期ぶりに増益に転じての着地。新事業の開始やM&Aの実施などの成長戦略は順調に進捗
・2026年7月期も増収増益を見込む
・既存事業の着実な成長と新規事業の創出によって企業価値の向上を追求
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)
<HN>
ニッソウ<1444>は、リフォーム事業及び不動産事業を展開する企業である。主力はリフォーム事業で、原状回復工事、リノベーション工事、ハウスクリーニング・入居中メンテナンス工事のほか、外壁塗装や屋上防水などの大規模工事も手掛けている。大企業が参入しにくい小規模かつ単価の安いリフォーム工事に特化し、ブルーオーシャン市場(新しい領域の事業で、競合がまだ少ない市場のこと)で事業を行っている。薄利多売のビジネスであるが、事業活動の工夫により利益を計上している。2024年7月期から不動産事業をスタートさせるなど業容拡大に意欲を示す。今後もM&Aを活用し、新規事業の推進に取り組み、グループ力を向上させる構えだ。
1. 2025年7月期の業績概要
2025年7月期の連結業績は、売上高が前期比12.8%増の5,279百万円、営業利益が同28.9%増の72百万円、経常利益が同9.6%増の69百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同705.8%増の202百万円と、売上高は前期に続いて過去最高を更新するとともに、3期ぶりに増益へ転じた。2024年7月期に子会社化した(株)ささき、2025年7月期第1四半期に子会社化した(株)平成ハウジングを連結に加え、スケールメリットを享受する一方、持分法適用会社である(株)安江工務店の株式を譲渡したことにより特別利益を計上、当期純利益は大幅増となった。利益面では、グループ拡大に伴う販管費が増加したものの、収益性の高いささきが加わったことで全体の売上高営業利益率は前期の1.2%から1.4%に改善している。
2. 2026年7月期の業績見通し
2025年7月期の連結業績見通しは、売上高で前期比19.3%増の6,299百万円、営業利益で同173.4%増の198百万円、経常利益で同166.7%増の185百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同50.0%減の101百万円を見込んでいる。新規顧客の獲得など引き続きグループ企業全体で売上拡大を目指す。加えて、物価上昇に伴う価格転嫁がスムーズに進みそうなことも収益押し上げ要因になると見られる。また将来的には、後述するリフォーム事業におけるBtoB主体だった営業からBtoCにも広げることで利益率が向上する見込みだ。
3. 今後の成長戦略
2022年7月に東京証券取引所(以下、東証)グロース市場に上場し、名古屋証券取引所(以下、名証)ネクスト市場との複数同時上場を果たした同社は、今後も業績のさらなる拡大と企業価値の向上を目指して事業を推進する。既存のリフォーム事業の着実な成長と新規事業領域への進出に積極的に取り組むことにより、成長加速を狙う。既存事業の領域拡充や新規事業領域への進出に関してはM&Aを積極的に実施してきたが、住宅建設業を営む平成ハウジングなどで成果が表れており、今後もM&Aを活用していく方針だ。また、中長期的には海外市場への進出も視野に入れている。
■Key Points
・2025年7月期は3期ぶりに増益に転じての着地。新事業の開始やM&Aの実施などの成長戦略は順調に進捗
・2026年7月期も増収増益を見込む
・既存事業の着実な成長と新規事業の創出によって企業価値の向上を追求
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)
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