雇用統計後のドル円・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/12/04 15:07

ユーロドル次第の動きか?・・・・

昨日の海外市場では、ECBの追加緩和が市場が予想していた最低レベルの緩和に留まった事から、ユーロを買い戻す動きが強まり、ユーロドルが1.05ドル台前半から1.09ドル台後半まで、ユーロ円が129.90円台から134.50円付近まで急伸しました。

又、ユーロドル急騰に加え、米ISM非製造業景況指数も予想を下回る弱い数字となった事から、ドルが全般的に押し下げられ、ドル円も123.50円台から122.30円付近まで急落する展開となり、本日の東京時間も122円台半ばでの揉み合いを続けています。

本日は、米雇用統計の発表が予定されており、非農業部門雇用者数が20万人増、失業率が前月と同じ5.0%、時給の伸びが前月比+0.2%と予想されています。非農業部門雇用者数が予想通りか、予想を上回る数字となれば、ドル円は123円台を試す展開となりそうです。

しかし、昨日のイェレン議長の議会証言等を受けて、既に12月FOMCでの利上げ開始が市場に織り込まれており、ドル円が更なる上昇を続ける為には、ユーロドルの急落が必要です。ユーロには、依然としてショートポジションが残っており、急落の可能性は低そうですから、ドル円の上値も自ずと限定されそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想