中国減速を織り込み、調整明け期待

著者:木村佳子
投稿:2015/11/29 14:47

株価は短・中・長期の移動平均水準に収斂 調整明け期待

株探 ナブテスコの27日段階の各種データとチャート
ナブテスコ<6268>は「うごかす とめる」の制御装置を得意とする機械メーカーです。
この技術は産業用ロボットの関節などに使用され、世界シェア60%とトップを占めています。

私たちの移動手段としてインフラ化している新幹線や在来線電車、新交通システムにおいてもブレーキ装置で約50%、ドア開閉装置で約70%と国内市場シェアを占め、特に新幹線用のドア開閉装置では約95%でほぼ独占的シェアとなっています。

そのほか、航空機の飛行姿勢を制御するフライト・コントロール・アクチュエーション・システムでは世界有数のメーカーであり、国産機においては、100%のシェアを確立していますので、産業界ではなくてはならない企業といえるでしょう。

ただ、世界有数の会社だけに世界経済の動向の影響もいち早く受けてしまい、特に中国経済の変調が伝えられてからは株価はそれを先取りして下降しています。
3月にトレンド転換して調整していたところに中国株が大きく値下がりした6月中旬のインパクトも受けて下降が続きましたが、9月下旬にようやく下降トレンドから下げ止まり、下値を切り上げつつ横ばいチャートを形成するに至っています。

買いタイミングとして移動平均線に収束している状況の今なら、エントリーしてもいいのではないかと思います。

理想的買い場は移動平均線に収束している2520-2560円あたり。
短~中期の株価達成目標は2730円あたり。
2800円越えを見るにはボーイング社から受注した新型機の制御装置と為替水準によります。

また、介護ロボット、産業ロボットは2016年相場材料として注目が続くと思いますので同社の強みにスポットライトがあたり、業績回復にも期待できるとみています。

配信元: 達人の予想

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