121円台半ばでは日本勢がドル売り・・・・・

ユーロが下がれば、ドル円も反発へ・・・・

　先週金曜日の海外市場では、前日のＥＣＢの追加緩和予告に続き、中国人民銀行が利下げと預金準備率引き下げを発表。これを受けて、新興国の景気が下支えされる為、米国の利上げが可能になるとの見方も強まりました。

　この為、米国債利回りが上昇し、ドルが、対欧州通貨や対円で上昇しました。又、ＥＣＢや人民銀行が動いた為、海外勢からは日銀も月末に追加緩和に動くとの期待が高まり、ドル円は一段高となって、8月31日以来となる、121円台半ばまで上げ幅を拡大しました。

　しかし、週明けの東京市場では、ドル円は反落。日本勢は海外勢に比べると、日銀の追加緩和に対する期待感が弱く、ドル円の121円台半ばは、利益確定売りや戻り売りを狙う向きからは絶好の売り場と見られている模様で、現在、121.00円付近まで押し戻されています。

　又、ユーロドルが1.10ドルの大台割れレベルで下げ止まっており、この流れもドルを買う動きを弱めているものと思われます。この為、この後発表されるドイツのＩＦＯ景況指数が予想を下回り、ユーロ売りが強まる場合には、ドル買いの流れが復活し、ドル円も反発に転ずる可能性はありそうです。