外資アンダーパフオーム(売り)価格より下落 

著者:木村佳子
投稿:2015/09/30 08:23

半年で約1000円下落。現状株価は外資判断価格より下値。

東洋炭素<5310>は9月11日に外資系証券の投資判断で「ニュートラル(中立)」から、「アンダーパフォーム(弱気)」にされたことをきっかけにいち早く大幅安をつけてきました。
同外資証券は目標株価を2200円から1580円に引き下げましたが、その発表前からすでに大きく売られていたにもかかわらず、市場ではそれを売り材料として、さらに株価は下落。まさに同証券の投資判断によって、売りが売りとなる動きに拍車がかかった格好で、この半年ほどの間になんと株価は1000円近くも値下がりしました。
売り判断の根拠として同証券では、会社側の2度の減額修正を重視し
●将来の業績計画の甘さ
●前提条件の信頼性が低下
として開示内容に疑問としています。

株価は12年10月の年初来安値1404円に接近しつつありますが、逆説的に言えば2012年10月の安値は外国人投資家が日本株を大量買い越しになる前の株価水準で、国内投資家がメインの相場でのほぼ均衡価格の下限が1404円だったともいえます。

同社の事業内容は炭素製品。これはロケット、飛行機、衛星などあらゆる軽量飛行製品に必要で産業インフラの一つです。

29日の安値は1450円で引け値は1458円。売り浴びせてきた先行組も買戻しチャンスをうかがっているのではないでしょうか?
配信元: 達人の予想

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