黒田電は後場急落、臨時株主総会で村上氏側の提案を否決

　黒田電気<7517.T>が急落。株価は、後場ウリ気配で始まり前日比２６６円（１０．４％)安の２２９６円で寄り付いた。売り一巡後は２３７０円前後に値を戻している。
　この日開催された臨時株主総会で、旧「村上ファンド」を率いた村上世彰氏などによる株主提案は否決された。村上氏は、同氏を含む４人を黒田電気の社外取締役とする提案を行っていた。報道によると賛成４割、反対６割。村上氏は７月中旬時点で黒田電の９．３％の株式を保有。同氏と強い関係を持つＣ＆Ｉホールディングスなどを含め１６．０６％の株式を握っていた。村上氏は「３年間のすべての利益の株主還元」などを主張していたとされるだけに、株主提案の否決で失望売りが膨らんだ格好だ。
　この結果を受け、村上氏が大株主となっているエクセル<7591.T>と三信電気<8150.T>も売られている。
　ただ、黒田電気の今期の年間配当は９４円であり、株価は配当利回り３．９％近い水準にあることから株価の下値は限定的との見方も多い。

黒田電の株価は１３時５分現在２３７４円(▼１８８円)
エクセルの株価は１３時５分現在１６０２円(▼１１８円)
三信電気の株価は１３時５分現在１２０６円(▼２１円)



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）