フジシールがストップ高で東証１部値上がりトップ、決算発表受け投機資金が集結

　フジシールインターナショナル<7864.T>が７００円高の４５５０円とストップ高に買われ、東証１部の値上がり率トップに買われた。同社は前日に１５年４～６月期決算を発表、本業の儲けを示す営業利益は前年同期比２．８％減の３１億２００万円と小幅減益だった。しかし、市場では「同社は１６年３月期営業利益を前期比７．８％減の８８億円でみており、第１四半期の段階で進捗率は３５％強に達している。海外売上高比率も４割以上で最近の円安傾向も追い風で、むしろ見直し機運につながった。さらに同日にＳＭＢＣ日興証券が同社のレーティングを最上位とし目標株価４９００円継続でフォローしていることも短期筋の買いの拠りどころとなっている」（国内準大手証券）と指摘していた。また、株式需給面でもボラティリティの高さを裏付ける。同社株は発行株数３０００万株と小型で、信用取組は売り買いともに枯れた状態、浮動株比率も極端に低く、値動きに乗じた個人投資家の追随買いが上昇を加速させている。

フジシールの株価は１４時３分現在４５５０円（△７００円）カイ気配


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）