ワコムが底値離脱気配、電子サイン普及で出番到来、取組妙味も

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/08/04 14:06
 ワコム<6727.T>に継続的な買いが観測、じりじりと上値指向にあり、大底離脱の気配を漂わせている。同社が前週末7月31日に発表した15年4~6月期決算は営業利益が前年同期比63.2%減の2900万円、また、最終利益は、海外現地法人の税金費用の計上などに伴う法人税計上が足を引っ張り赤字となった。しかし、足もとの利益低迷は織り込み済みで、一方、売上高は同10.8%増の151億4200万円と2ケタの伸びを確保しており、この発表が買い戻しを誘発した。信用取組はここ空売りの増加が顕著で信用倍率1.3倍と売り買い拮抗、底値圏にもかかわらず踏み上げ素地を内包している。さらに、市場では同社株に新たなテーマ性を見いだす動きもあるようだ。「個人情報保護法の観点からペーパレス・電子化の流れが加速するなか、スマートフォンやモバイル端末などにタッチペンで署名する電子サインが普及の初動期にあり、ペン入力タブレット世界首位の同社はその筆頭関連株に挙げられる」(市場関係者)という指摘が出ている。クラウド分野への対応にも注力姿勢を明示しており、時流に乗って意外高の可能性も意識されている。

ワコムの株価は14時5分現在473円(△7円)



出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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