＜クローズアップ＞ ６兆円のビッグプロジェクト、高速道路 大規模更新へ（２／３）

　今回、ＮＥＸＣＯ３社が実施許可を受けた事業計画により、建て替えなどを含む大規模更新工事が１５年度から本格的に始まることになる。事業費はＮＥＸＣＯ３社合計で３兆円強で、必要な財源を確保するために、料金の徴収期間を約１０年延長するという。なお、工事の完了は２９年の予定だ。

　今後本格化する工事では、橋梁の架け替えや補修補強、トンネル構造物の補修や補強が中心となるが、特に多いとみられるのが鋼製橋梁の架け替えなどだ。関連企業としては、事業主体となる大成建設<1801.T>、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>、鹿島<1812.T>の大手ゼネコン４社に加えて、土木系の準大手ゼネコンである安藤ハザマ<1719.T>、西松建設<1820.T>、熊谷組<1861.T>、前田建設工業<1824.T>などの事業機会が増えそうだ。

　また、鋼製橋梁大手の横河ブリッジホールディングス<5911.T>、駒井ハルテック<5915.T>、川田テクノロジーズ<3443.T>や、コンクリート橋桁大手のピーエス三菱<1871.T>、プレストレスコンクリート橋梁を手掛ける三井住友建設<1821.T>やＯＳＪＢホールディングス<5912.T>なども関連銘柄として注目を集めよう。さらに、ＯＳＪＢＨＤ同様にコンクリート橋梁を中心に補修・補強を行うショーボンドホールディングス<1414.T>なども市場の関心が高まろう。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）