<話題の焦点>=建設関連のリース・レンタル、インフラの老朽化対応に貢献

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/04/06 11:56
 「国土強靭化基本計画」の決定以降、さまざまなインフラ整備がスタートしている。特に、高度経済成長期以降に集中的に整備されたインフラが今後一斉に老朽化することを踏まえ、橋梁、トンネルといった道路関係の改修工事は今後加速する見込みだ。さらに、「国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)」では、対象分野を道路のみならず、河川・ダム、砂防、海岸、下水道、港湾、空港、鉄道、航路標識、公園、住宅、官庁施設、観測施設まで含めている。こうした長期的な土木・建設需要の拡大を追い風に関連のリース・レンタルの業績向上が予想される。

 丸紅建材リース<9763.T>は、鋼矢板、H形鋼など重仮設材の大手。16年3月期も、重仮設材の賃貸・販売とも増勢が見込まれ、首都圏中心に国内需要拡大が予想される。エスアールジータカミヤ<2445.T>は、建設用軽仮材レンタルの大手。16年3月期は新型システム足場など、仮設機材がインフラ・復興工事向けで増勢に期待。

 ニッパンレンタル<4669.T>は、中小型の建設機械や各種車両のレンタルが主力で、15年12月期の単体業績予想は、売上高70億円(前期比10.7%増)、営業利益5億3000万円(同13.3%増)を見込む。カナモト<9678.T>は、建機レンタル最大手。油圧ショベルなど建機、発電機、仮設資材を手掛ける。15年10月期第1四半期の連結営業利益は、63億600万円(前年同期比11.6%増)と通期予想169億6000万円(前期比3.1%増)に対して進捗率が37.1%に達している。

◆主な建設関連のリース・レンタル会社

 銘柄<コード>      営業増益率     株価     PER
SRGタカミヤ<2445.T>   25.8     799    16.1
ニッパンレンタル<4669.T>  13.3     263     9.9
カナモト<9678.T>       3.1    3555    13.4
丸紅リース<9763.T>      8.9     261    11.6

※営業増益率は、SRGタカミヤと丸紅リースは前期推定、ニッパンレンタルとカナモトは今期予想。株価は2日終値(単位:%、円、倍)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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