日本化の買いに厚み、半導体材料好調で15年3月期営業利益は上振れ着地も

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/03/31 14:49
 日本化学工業<4092.T>が続伸、買いに厚みが帯びてきた。無機薬品メーカーでリン製品やクロム製品などを主力に手掛ける。直近、15年3月期に旧西淀川工場跡地整備の追加工事として、地中障害物撤去などにかかわる費用約3億円を特別損失として計上すると発表しているが、これは既に事前に織り込み済み。本業の儲けを示す営業利益は前期比86%増の16億円と急拡大する見通しだが、半導体材料が会社側想定を上回る好調であることから、市場関係者の間ではさらに上振れ余地も指摘されている。高い技術力を生かし、環境関連でも注目。特に海水などナトリウムやカルシウム、マグネシウムが含有下でも放射性セシウムやストロンチウムを同時に除去できる吸着剤が注目されている。また、上海交通大学とP‐キラルホスフィン配位子の金錯体を用いた抗がん剤開発を進捗させており、上市が待たれる状況にある。

日本化の株価は14時47分現在276円(△11円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
2,369.0
(15:30)
+18.0
(+0.76%)