<私の相場観>=内藤証券・投資情報本部投資調査部長 田部井 美彦氏

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/03/31 12:07
 米企業の1~3月期決算と業績見通しの内容に、日本の投資家からも予想以上に関心が強い。昨年12月以降、ユーロなど主要通貨に対してドル高が進行し、米企業の先行き業績に不透明感が浮上、米決算の内容が日本株にも影響する可能性がある。

 16年3月期の東証1部全銘柄(除く金融)の最終利益は、15%増益程度と見込まれている。ただ、期初の会社側想定は、アナリスト予想に比べて慎重になるケースが多く、市場はこれをネガディブに受け止め、いったん調整局面となる可能性もある。ただ、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と公務員や教職員らが加入する3つの共済年金からの買いが見込まれ深押しはなさそうだ。

 個別銘柄では、明星工業<1976.T>に注目。LNG(液化天然ガス)船向けの熱絶縁工事の受注が極めて好調。タツタ電線<5809.T>は、高機能スマートフォン向けに主力の電磁波遮蔽フィルムの需要が拡大をみせている。ショーボンドホールディングス<1414.T>は、橋梁や高速道路の補修・耐震工事の受注好調に加え、選別受注が奏功し採算が改善している。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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