【買い】宮越ホールディングス(6620) 中国での「社有地売却による思惑」も

著者:小野山功
投稿:2015/03/12 08:44

含み益「600億円?」テレビ製造は縮小へ

■注目銘柄
宮越ホールディングス(6620)

子会社にてLED液晶テレビの製造が主力でしたが、現在ではテレビ生産は縮小し、中国での不動産開発に注力しています。

1987年(昭和62年)に、中国の広東省深セン市に工業用地として13.6万平方メートルの土地を取得しましたが、その後、同工業区が市のスマートシティ建設予定地になり、大規模な再開発構想が持ち上がっています。

深セン市政府の要請で、昨年7月に用地の一部を売却しましたが、売却益(譲渡価格-帳簿価格)がなんと 40億円にもなります。

しかも、今回は敷地の7%ほどの売却にとどまっており、それでも 40億円もの利益が出るのですから、全部売却すると想定すると 「600億円」もの含み益が発生する計算になります。

同社の3月11日時点の時価総額は 72億円程度で、含み益を考慮すれば、株価は安すぎるといえるかもしれません。

工場の敷地をすべて売却できるかは不透明ですし、有利子負債が 76億円超と多いため、額面通りには受け入れられていないようです。

ただ、昨年7月下旬に1600円台まで買われた経緯があるため、再物色の動きが期待できるとみております。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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