エムティーアイが３日続落、東証１部または２部への市場変更も公募増資などを嫌気

　エムティーアイ<9438.T>が３日続落。３日の取引終了後、東京証券取引所から承認を受けて、３月２４日付でジャスダック市場から東証１部または２部へ市場変更すると発表したが、同時に発表した２５０万株の公募新株の発行などによる希薄化が懸念されているようだ。加えて、９万１０００株の売り出し、３８万８６００株のオーバーアロットメントによる売り出しなど行うとしており、これらによる手取り概算額上限４３億１３４万円については、ソフトウエアなどのシステム開発や設備、コンテンツ配信事業による有料会員の獲得のための広告宣伝費、長期借入金の返済などに充てるとしている。
　同社は携帯電話などへのコンテンツ配信が主な事業で、音楽系コンテンツ「ｍｕｓｉｃ．ｊｐ」、女性向け健康関連の「ルナルナ」などが主力。１５年９月期連結業績は売上高３４０億円（前期比９．７％増）、経常利益４１億２０００万円（同６３．５％増）を見込んでいる。また、市場変更に伴い従来、中間１０円、期末６円を予定していた配当について、中間配当時に記念配当２円を行い１２円にすると発表したが、これに対する市場の反応は限定的のようだ。

エムティーアイの株価は９時１１分現在１７４７円（▼６３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）