イトーキ大幅高、１５年１２月期業績は営業利益８割超の伸びで自社株買いも好感

　イトーキ<7972.T>が大幅高、一時前週末比８０円高の６６０円まで上値を伸ばした。同社は１３日取引終了後、１５年１２月期の連結業績予想を発表、営業利益は４５億円（前期比８２．０％増）、最終利益は３８億円（同７５．９％増）と高変化を見込んでいる。海外でのオフィス家具販売強化などで業績回復色が強まる見通しにあり、これを手掛かり材料に短期資金の買いが集中した。あわせて発表した１４年１２月期決算は消費増税の影響からオフィス家具の販売が不振で営業利益２４億７２００万円（同４０．３％減）、最終利益２１億６０００万円（同４４．７％減）だったが、これについては織り込み済み。昨年１１月２５日に収益の下方修正を発表しており、そこからは営業利益で３億円強、最終利益で５億円弱上振れして着地していることが、むしろプラスに受け止められた。さらに、同社は同日、発行済み株式数の１．５３％に相当する８０万株、４億６４００万円を上限とする自社株買いを実施する方針を発表したことも物色人気を加速させた。

イトーキの株価は９時５３分現在６４５円（△６５円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）