<動意株・9日>(前引け)=図研、合同鉄、パナSUNX

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/12/09 11:52
 図研<6947.T>=大幅反発。この日は、SMBC日興証券が8日付で投資判断を新規に「A」でカレバレッジを開始したことが観測されている。同証券では、同社は現在、転換点にあると指摘。成長戦略として掲げている、オートモーティブ分野への拡販や、北米市場におけるマーケティング強化などにより、中期的に利益の拡大が見込まれ、利益成長を考慮すると現状の株価は割安であるとしている。

 合同製鉄<5410.T>=大幅高。H形鋼を主力とする新日鉄住金<5401.T>系の電炉メーカーだが、スクラップ価格の下落と前期の減損処理の一巡で損益が急速に改善している。14年4~9月期の粗鋼生産量は、消費増税による反動減が懸念される中で、前年同期比横ばいの5556万トンと健闘、下期も自動車向け鉄鋼需要が一巡するものの、造船向けや建設向けが引き続き好調でこれを補う見通し。鉄鋼業界にとって収益環境面では為替の円安進行に伴い海外での競争力が高まっていることもポイントだ。そのなか、同社の15年3月期最終損益は26億円の黒字(前期は25億2800万円の赤字)を見込んでいる。

 パナソニック デバイスSUNX<6860.T>=続急騰。急拡大途上にある中国スマートフォン市場は現地メーカーの生産設備増強の動きを加速させ、主力の光電センサーや、レーザーマーカーなどが好調に推移、足もとの収益を押し上げている。会社側は下期に慎重な見方を示しているが、一方で自動車設備関連向けも高水準で収益に寄与しており、為替の円安効果も考慮して15年3月期通期の経常利益38億円(前期比5.5%増)は上方修正される公算が大きい。ここ証券系調査機関でも同社株に対して強気な見方が相次いでおり、上値期待が増幅されているようだ。

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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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