FOMCメンバーは景気に強気・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2014/11/20 14:04

市場は早期利上げ開始観測維持・・・・

 昨日公表された10月28-29日FOMCの議事要旨では、メンバーの多くは、海外経済の減速やドル高が米経済に及ぼす影響は限定的であると考えていました。この為、来年の年央から秋口に掛けて、利上げ開始が行えるとの見方が裏付けられ、ドルが一段高となる材料となりました。

 今夜は、フランス、ドイツとユーロ圏の製造業とサービス業のPMIが先ず材料となります。一昨日、発表されたドイツのZEW景況指数が前月から大幅な改善を示していた為、今日のPMIも予想を上回る可能性があり、その場合はユーロが上昇する事となりそうです。

 ユーロドルが上昇すると、ユーロ買い・ドル売りとなる訳ですが、以前でしたら、その際には、ドル円もドル売りの流れから連れ安となる事が多く見受けられました。しかし、今の円売り地合いの中では、寧ろ、ユーロ円の上昇に連れて、ドル円も買われる事になるのではないでしょうか?

 その後は、米国のCPIとフィラデルフィア連銀景況指数が材料となりそうです。そして、コアCPIが上ブレる事になると、米国の早期利上げ観測が一段と強まる為、ドル円は一気に119円台に乗せて来る事となりそうです。年内と思われていたドル円の目標・120円は、今や直ぐ其処に見えて来ています。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想