<話題の焦点>=野菜の高騰が長期化、ジュース・漬物・冷凍食品に脚光

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/09/16 12:03
 農林水産省は、高値が続く野菜の9月の価格について、今後も日照不足が続けば、平年を上回る状態が続くとの見通しを発表した。8月の台風や長雨の影響で、キャベツやハクサイなどの葉物野菜、ナスやピーマンなどの果菜類の価格は、8月中旬ごろから、平年を上回って推移している。価格の上昇を受けて消費者は、買い控えやモヤシなどの低価格野菜へのシフトなどで生活防衛を図っているが、一方で生鮮野菜の代替商品の需要が拡大をみせている。

 まず、注目なのが野菜ジュース。カゴメ<2811.T>は、野菜ジュースによる、食後の血糖値の急激な上昇抑制に関する動物実験を行い、糖質だけを摂取した時に比べて、野菜ジュースを一緒に摂取した方が血糖値の上昇が抑えられる効果を発表した。野菜ジュースでは、伊藤園<2593.T>、キッコ-マン<2801.T>にも注目。

 また、代替食材として需要が拡大するのが漬物。関連銘柄は、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>向けが、売上高の4割を占め、漬物業界売上1位のピックルスコーポレーション<2925.T>。15年2月期の連結営業利益は、11億3000万円(前期比32.5%増)を見込む。さらに、野菜の高騰で、「冷凍野菜」がスーパーマーケットの目玉商品となっている。冷凍野菜の市場規模は、年商100億円を突破しているが、90%は輸入野菜で占められ、国内産野菜の価格変動の影響は受けにくい。マルハニチロ<1333.T>、日本水産<1332.T>ニチレイ<2871.T>に注目。

◆野菜価格高騰で恩恵の予想される主な銘柄

銘柄(コード)   今期営業増益率   株価    PER

マルハニチロ<1333.T>   3.5   1622   16.0
伊藤園<2593.T>      9.0   2229   21.4
カゴメ<2811.T>    ▼28.4   1746   69.2
ニチレイ<2871.T>     4.5    482   14.5
ピックルス<2925.T>   32.5    793    6.8

※株価は11日終値(単位:%、円、倍)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
2,999.5
(12/27)
+47.5
(+1.60%)
2593
3,580.0
(12/27)
+55.0
(+1.56%)
2811
2,983.0
(12/27)
+7.0
(+0.23%)
4,170.0
(12/27)
+54.0
(+1.31%)
1,177.0
(08/29)
-27.0
(-2.24%)
1,775.0
(12/27)
+21.0
(+1.19%)
2,474.0
(12/27)
+21.5
(+0.87%)