【買い】→ 石井鐵工所(東1)「含み益」巨額で株価2倍でも割安?

著者:小野山功
投稿:2014/08/20 08:59

カジノ関連で築地魚市場が騒がれる中、都内に優良資産を数多く保有、五輪開催地近くにも。

■注目銘柄

石井鐵工所(東1)

石油タンク製造の老舗メーカー。旧工場跡地などで不動産開発を行っており、賃貸収入で安定的な収益を確保しています。

カジノの建設候補地として、築地の中央卸売市場の跡地が候補地として挙がったことで、築地に本社を構える築地魚市場<8039>などが、19日(火)人気化しました。

ただ、中央卸売市場の土地は東京都が所有しており、これらの企業は建物を借り受けているだけですので、跡地の再開発の際も恩恵にあずかることができないでしょう。

一方、同社は都内に優良資産を数多く保有している土地持ち企業です。有価証券報告書によると土地の取得額と評価額の差額である「含み益」は、今年3月末時点で123億円にも上ります。

同社の昨日の株価(237円)で算出すると、時価総額は90億円程度ですので、不動産の含み益がこれを大幅に上回っていることになります。

6月末時点の同社の株主資本は91億と、時価総額とほぼ同等程度ですが、含み益を加味すると、214億円(税金や手数料などは考慮せず)という計算になります。

PBR=0.42倍と解散価値を大きく下回っており、株価は割安感が強いという見方もできるのではないでしょうか?

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
8,330.0
(12/20)
0.0
(---)