＜後場の注目銘柄＞＝三菱製鋼、自動車向け部材好調で見直し機運

　三菱製鋼<5632.T>は２２０円台を下限とするもみ合いから上放れ好機を迎えている。

　販売好調な自動車業界向けに特殊鋼やばね材で高水準の需要を取り込んでいる。今１５年３月期は本業の儲けを示す営業利益が前期比３．２％増の４９億円と増益を確保する見通しにある。最終利益については前期比８．１％減の３１億円見通しと保守的だが、増額の可能性は十分だ。

　北米では年明け以降に寒波の影響で落ち込んだ主要顧客メーカー向けが予想以上の急改善をみせ、同社製品の需要回復に直結している。来期は、鉱山機械向けも新規鉱山の採掘開始などに伴う回復が視野にあり、営業利益続伸、最終利益も増益転換が濃厚だ。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）