あす(25日)の株式相場見通し=警戒感持続で売り先行、新成長戦略には冷静反応

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/06/24 18:54
 あす(25日)の東京株式市場は、引き続き高値警戒感が強いなか、利益確定の売りが優勢となりそうだ。きょう夕刻に安倍晋三首相が発表した「新成長戦略」の内容は既に報じられ、株式相場にとっては“ほぼ織り込み済み”との見方が大半を占めており、冷静な反応となりそうだ。
 24日の東京株式市場は、前日の米株式の一服などを受け、利益確定売り優勢のスタート。ただ、後場には戻り足を強め、プラス圏で推移した。日経平均株価終値は、前日比6円高の1万5376円と小幅ながら続伸。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は、164.09%と約1年半ぶりの高い水準に達しており、過熱には連日拍車が掛かっている。
 市場関係者は「今回の上昇相場のけん引役は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの年金資金を運用する信託銀行経由の買い。主力銘柄を現物で買うのが特徴で、信用買い残が膨らまず、株価が上昇しても株式需給が悪化する懸念が少ない」としている。
 日程面では、農薬、肥料製品などの研究開発・製造及び販売を手掛けるOATアグリオ<4979.T>が東証2部に、工業用ベルト、ガラス研磨用部材などの樹脂加工品の製造・販売を主力とするポバール興業<4247.NG>が名証2部へそれぞれ新規上場する。このほか、日パラグアイ首脳会談、23日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、EU貿易政策委員会、米1~3月のGDP確定値が焦点となる。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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