ウクライナ情勢を懸念しリスク回避・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2014/05/09 15:50

11日の住民投票は実施へ・・・・・

 一昨日、プーチン・露大統領が、ウクライナ東部ドネツク州等で11日(日)に行われる予定だった、ウクライナからの分離独立を求める住民投票に対して、「延期要請」を行い、これが、「緊張緩和」につながるとして、ドル円を押し上げる材料とみなされました。

 しかし、昨日、ドネツク共和国を名乗る親ロシア派の人々は、住民投票は予定通り行うと発表。このまま投票が行われれば、ドネツク州とルガンスク州では分離独立が賛成多数で成立し、独立宣言が行われる可能性が高まっています。

 その場合、週明け月曜日の早朝から、ドル円はリスク回避の円買いにより、下値を模索する展開となる可能性が高そうです。又、昨日のドラギ・ECB総裁の「6月行動発言」により、ユーロ円も軟調な展開となっており、此方も、全般的な円買いの流れにつながるかもしれません。

今週のドル円は軟調な動きを強め、101.40円台まで何度か下げていましたが、個人投資家さんの押し目買い等が下値を支えました。しかし、来週は、もう一段の下落となり、101.00円台にある200日移動平均線の下抜けを試す可能性も高まりそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想