<動意株・24日>(前引け)=仁丹、若築建、大平金

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/03/24 12:21
 森下仁丹<4524.T>=急反発。同社は20日、神戸大学大学院医学研究科感染症センターの白川利朗准教授とビフィズス菌を応用した経口ワクチンを研究し、共同で特許を出願しているが、神戸大学の研究チームが、この技術を利用したC型肝炎の経口治療ワクチン候補の開発に成功、これを好感している。慢性C型肝炎症例は、新しい治療薬が開発されているが、いずれもウイルス増殖を標的にした方法で、患者自身のC型肝炎ウイルスに対する特異的な免疫力を高めて治癒率の向上を図る治療法の開発はほとんど無いというのが現状。そのような状況下、今回、ビフィズス菌を利用した経口内服という簡便な投与方法で、C型肝炎ウイルスに対する免疫力を高める経口治療ワクチン候補を開発している。

 若築建設<1888.T>=反発。海上土木で豊富な実績を擁し、好調な受注環境のなかで採算を重視した案件確保が功を奏している。14年3月期経常利益は19億円見通しと期初予想を大幅に増額、前期比68%増益となる高変化が光る。「今3月期第3四半期までの受注高が580億円強と前年同期比37%増の高い伸びをみせているほか、繰越高もほぼ同レベルの550億円強を確保、超過金額の大きさが来期業績の伸びにも反映される」(業界アナリスト)状況にある。漁港復旧工事の本格化が高水準となっているほか、羽田空港のハブ化構想など中期的にも同社の活躍余地は大きい。

 大平洋金属<5541.T>=堅調。新日鉄住金系のフェロニッケル精錬の最大手だが、ニッケル市況の回復が顕著で株価浮上の足場となっている状況。ニッケル価格は、主要輸出元であるインドネシアが1月から供給を停止、ウクライナ情勢の緊迫化を背景とするロシアからの供給停滞思惑もあって3月に入り上げ足を一段と強め、19日には約1年ぶりの高値水準に達している。同社株は過去に投機資金の攻勢で大相場を形成した実績もあり、ニッケル市況の上昇が短期資金の食指を動かす契機となっている。
 
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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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