ドル円、157円台に一時下落も買い戻される 米PPIへの反応限定的=NY為替概況
ドル円、157円台に一時下落も買い戻される 米PPIへの反応限定的=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドルの戻り売りが優勢となり、ドル円は再び157円台に一時下落。しかし、下値での買いも根強く、後半に158円台に戻す展開となった。この日の9月の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回り、前日の米消費者物価指数(CPI)と同様にFRBの利上げ観測を裏付ける内容となったものの、反応は限定的となっていた。前日のCPIを受けた展開を見て、素直には反応せず、ドルは売り優勢が続いた。
前日の米CPIが予想を上回ったことで、ドルは一時約1年半ぶりの高値を付けたものの、その後は上昇分の大半を失っている。ドル円も158円台半ばに来ている200日線を維持できずに上値を抑えられる展開。
市場では、米CPIは予想を上回ったものの、内訳に見られる基調的なインフレ圧力の弱さに着目。ストラテジストは、ガソリン価格の値上がりによる部分が大きいと指摘。「ガソリン価格の影響を除いて内訳を詳しく見ると、コア指数の状況は比較的落ち着いているように見える」と述べていた。
また、FRBの追加利上げ観測は残る一方、利上げによる景気への影響も意識され始めており、これまでドル高を支えてきた米金利上昇への期待だけでは、ドル買いを維持しにくくなっているとの声も聞かれている。
一方、株式市場でAI関連銘柄の先高観が弱まりつつあることが、円相場の転機に繋がる可能性が指摘されていた。米経済の成長期待が後退すれば、高値圏にあるドルへの調整売り圧力が強まり、円に反発余地が広がるという。
ユーロドルは1.12ドル台を回復。前日は1.11ドル台前半まで下落し、年初来安値を更新。1.10ドルを試す展開になる可能性も警戒されたが、いまのところ踏み留まっている模様。一方、ユーロ円は前日の176円台前半から買い戻されている。
各国中銀で10月の利上げ期待は後退しており、ECBも10月の追加利上げは見込み薄との見方が強まっている。ECBの9月利上げの決定は、理事から幅広い支持を得ていたが、エコノミストは、実際の議論はラガルド総裁の会合後の発言から受ける印象よりも意見が分かれており、10月の追加利上げは見込み薄との見方を示している。一部の理事は、エネルギー価格高騰によるショックが想定ほど長期化しない可能性を指摘した一方、別の理事からは、欧州経済がエネルギーショックに対して底堅さを示しているとの見方に疑問が呈された。
また、利回り上昇による金融環境の引き締まりが進んでいることも、追加利上げは不要との見方を強める要因になっているという。同エコノミストは「債券市場がECBに代わって金融引き締めの役割を果たしているため、一部の理事会メンバーは9月の時ほど追加利上げに積極的ではなくなっている可能性がある」と指摘している。
ポンドドルは1.3275ドル付近に買い戻し。前日は強い下値サポートとなっていた1.32ドルの水準をブレイクし、1.31ドル台半ばまで下落していたが、戻している。一方、ポンド円は210円近くまで買い戻された。
本日は8月の英月次GDPが発表になっていたが、予想に反して小幅なプラス成長となった。7月の0.4%増からは伸びが鈍化。ストラテジストは「今回のGDP統計が11月の金融政策委員会(MPC)に向けた英中銀の判断を大きく変える可能性は低い」と指摘。市場ではすでに11月の利上げがほぼ完全に織り込まれているという。
また、欧州大手銀のエコノミストは「英国は引き続きG7の中で最も高い経済成長率を維持しているが、業種別では弱さも見られる」と指摘。エネルギー価格の上昇が引き続き家計の所得を圧迫する一方、金利上昇が消費や設備投資の重しになっているとも述べた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、ドルの戻り売りが優勢となり、ドル円は再び157円台に一時下落。しかし、下値での買いも根強く、後半に158円台に戻す展開となった。この日の9月の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回り、前日の米消費者物価指数(CPI)と同様にFRBの利上げ観測を裏付ける内容となったものの、反応は限定的となっていた。前日のCPIを受けた展開を見て、素直には反応せず、ドルは売り優勢が続いた。
前日の米CPIが予想を上回ったことで、ドルは一時約1年半ぶりの高値を付けたものの、その後は上昇分の大半を失っている。ドル円も158円台半ばに来ている200日線を維持できずに上値を抑えられる展開。
市場では、米CPIは予想を上回ったものの、内訳に見られる基調的なインフレ圧力の弱さに着目。ストラテジストは、ガソリン価格の値上がりによる部分が大きいと指摘。「ガソリン価格の影響を除いて内訳を詳しく見ると、コア指数の状況は比較的落ち着いているように見える」と述べていた。
また、FRBの追加利上げ観測は残る一方、利上げによる景気への影響も意識され始めており、これまでドル高を支えてきた米金利上昇への期待だけでは、ドル買いを維持しにくくなっているとの声も聞かれている。
一方、株式市場でAI関連銘柄の先高観が弱まりつつあることが、円相場の転機に繋がる可能性が指摘されていた。米経済の成長期待が後退すれば、高値圏にあるドルへの調整売り圧力が強まり、円に反発余地が広がるという。
ユーロドルは1.12ドル台を回復。前日は1.11ドル台前半まで下落し、年初来安値を更新。1.10ドルを試す展開になる可能性も警戒されたが、いまのところ踏み留まっている模様。一方、ユーロ円は前日の176円台前半から買い戻されている。
各国中銀で10月の利上げ期待は後退しており、ECBも10月の追加利上げは見込み薄との見方が強まっている。ECBの9月利上げの決定は、理事から幅広い支持を得ていたが、エコノミストは、実際の議論はラガルド総裁の会合後の発言から受ける印象よりも意見が分かれており、10月の追加利上げは見込み薄との見方を示している。一部の理事は、エネルギー価格高騰によるショックが想定ほど長期化しない可能性を指摘した一方、別の理事からは、欧州経済がエネルギーショックに対して底堅さを示しているとの見方に疑問が呈された。
また、利回り上昇による金融環境の引き締まりが進んでいることも、追加利上げは不要との見方を強める要因になっているという。同エコノミストは「債券市場がECBに代わって金融引き締めの役割を果たしているため、一部の理事会メンバーは9月の時ほど追加利上げに積極的ではなくなっている可能性がある」と指摘している。
ポンドドルは1.3275ドル付近に買い戻し。前日は強い下値サポートとなっていた1.32ドルの水準をブレイクし、1.31ドル台半ばまで下落していたが、戻している。一方、ポンド円は210円近くまで買い戻された。
本日は8月の英月次GDPが発表になっていたが、予想に反して小幅なプラス成長となった。7月の0.4%増からは伸びが鈍化。ストラテジストは「今回のGDP統計が11月の金融政策委員会(MPC)に向けた英中銀の判断を大きく変える可能性は低い」と指摘。市場ではすでに11月の利上げがほぼ完全に織り込まれているという。
また、欧州大手銀のエコノミストは「英国は引き続きG7の中で最も高い経済成長率を維持しているが、業種別では弱さも見られる」と指摘。エネルギー価格の上昇が引き続き家計の所得を圧迫する一方、金利上昇が消費や設備投資の重しになっているとも述べた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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