アセンテック Research Memo(2):ITインフラのセキュリティを支える仮想デスクトップのフロントランナー

配信元:フィスコ
投稿:2026/04/24 11:02
*11:02JST アセンテック Research Memo(2):ITインフラのセキュリティを支える仮想デスクトップのフロントランナー ■会社概要

1. 会社概要
アセンテック<3565>は、仮想デスクトップのトータルソリューションベンダーとして、企業のビジネスワークスタイル変革に貢献するIT企業である。同社は、場所やデバイスに制限されないセキュアな業務環境の構築において高い専門性を有しており、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支える多角的な事業を展開している。

同社の事業は、仮想デスクトップ、クラウドインフラ、ゼロトラストセキュリティの3つの領域で構成されている。中核となる仮想デスクトップ領域では、CitrixやOmnissa(旧 VMWare)といったグローバルなソリューションに加え、自社開発を含む多彩なシンクライアント端末を提供している。2026年2月より、Azure Virtual Desktop(AVD)接続に対応したシンクライアントソリューションであるUniconの取り扱いを開始し、あらゆる仮想デスクトップ環境に対応可能な製品ラインナップを拡充している。同社の成長を支える独自のハードウェアソリューションが、「リモートPCアレイ」である。これは1Uの筐体に複数の物理PCカートリッジと仮想デスクトップに必要なコンポーネントを搭載した製品であり、ハイパーバイザーを必要としない独自の仮想デスクトップ環境を実現する。直近では、BIPROGY<8056>においてRPA専用インフラとして導入され、Windows 11対応と安定稼働を実現した実績を持つ。また、自治体情報セキュリティガイドラインの改定に伴うマイナンバー系PCの集約や業務効率化のニーズに対しても、「リモートPCアレイ」を活用した具体的な解決策を提示している。

さらに同社は、最先端のAIプラットフォーム領域にも注力している。2026年3月には、バーチャルヒューマンに最適化した新基盤であるEdge AI Arrayを発表した。これはAI利用時のセキュリティ課題をオンプレミス環境で解決するものであり、AI活用の最前線を体感できる展示会などでもデモンストレーションが行われている。セキュリティ領域においても、ゼロトラスト、ログ管理、二要素認証、SaaSセキュリティ、DLP(データ漏洩防止)など、多岐にわたる製品群を揃えている。これらの製品提供に加え、VDIコンサルティングからインフラ構築、運用保守までを一貫して提供するプロフェッショナルサービスが、同社の高い付加価値を支える源泉となっている。

同社は「簡単、迅速、安全に!お客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献する」との経営理念を掲げ、ESGやSDGsへの取り組みも積極的に推進している。技術革新を通じて社会課題の解決と企業の持続的成長の両立を目指す姿勢は、変化の激しいIT市場において同社の競争優位性を確立する基盤となっている。

2. 沿革
同社は2009年2月に、(株)エム・ピー・ホールディングスの新設分割子会社である(株)エム・ピー・テクノロジーズとして、東京都新宿区に設立された。設立当初より仮想デスクトップソリューションに関連する製品及びサービスの販売を開始し、2012年10月に現商号であるアセンテック(株)への変更と本店移転を行った。2016年10月には、自社開発の独自ソリューションである仮想デスクトップ専用サーバ「リモートPCアレイ」の販売を開始し、付加価値の高いビジネスモデルを構築した。資本市場においては、2017年4月に東証マザーズ市場へ上場した後、2019年9月に同市場第一部への市場変更を果たしている。2022年4月の市場再編でプライム市場へ移行したが、2023年10月には現在のスタンダード市場へと移行した。直近では、2023年にSaaSセキュリティ事業の(株)ブレイクアウトを新設分割により設立したほか、2024年には(株)ワンズコーポレーション及び(株)エスアイピーの子会社化やCSGとの戦略的提携による子会社CXJの設立を実施している。これにより、仮想デスクトップを核としながら、AIやセキュリティ、クラウドといった先端領域へも事業を拡大させている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)

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配信元: フィスコ

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