シンシア、主力の「シンシアS」シリーズ好調で増収増益達成 26年12月期は次期POS開発など戦略的投資を推進

投稿:2026/02/20 15:00

2025年12月期決算説明

中村研氏:株式会社シンシア、代表取締役社長の中村です。これより株式会社シンシア、2025年12月期の決算概要、2026年12月期業績予想についてご説明します。

Agenda

本日ご説明の内容は、ご覧のAgendaに沿って進めます。

まず、株式会社シンシアの会社概要と、当社の推進する事業領域拡大に向けた考え方についてお話しします。続いて2月13日に発表した、2025年12月期の決算および2026年12月期の業績予想についてご説明します。

会社概要

はじめに、当社の事業概要をご説明します。

当社は、2008年に設立された、コンタクトレンズメーカーです。安心安全、高品質な製品をお求めやすい価格でお客さまにお届けしています。

会社概要(品質と安全への取組み)

当社の製品は海外の提携工場に製造を委託し、主に日本国内において製品を販売する、ファブレスメーカーです。

当社は、外部への委託生産を行うにあたって、独自の厳しい品質方針を定め、お客さまの立場に立ち、誠実に製品とサービスをお届けすることに努めています。

会社概要(コンタクトレンズ主要製品)

加えて、お求めやすい価格設定と、眼科処方施設、ECサイトのみならず、最寄りのドラッグストアでもお買い求めいただけるなど、お客さまが使い続けていただくことに負担とならない製品と販路をご提供しています。

会社概要(事業領域の拡大の方向性)

さて、当社はコンタクトレンズ単一の事業形態から事業の多角化を目指しており、積極的なM&A、新事業の展開を推進しています。

当社が、コンタクトレンズ事業で培った、「品質管理」「WEBマーケティング」「営業ネットワーク」でのシナジーを見込み、2022年12月にクリニックのコンサルティング事業、さらに2023年11月にはリユース業界向けPOSシステムを開発している株式会社タロスシステムズをM&Aにて取得しています。

主軸のコンタクトレンズ事業についても、株式会社フリューよりECサイト「Mewコンタクト」をはじめとしたカラーコンタクトレンズ販売事業を2025年3月に譲受しています。

会社概要(薬事コンサルティング関係)

さらに当社は、高度医療機器であるコンタクトレンズメーカーとしてのノウハウ、強みを活かし、日本進出を検討する海外企業さまからの要請を受け、医療機器、医薬部外品、化粧品などの国内における製造販売の承認申請および許可取得に対応する薬事申請支援サービスを提供しています。

海外からの日本進出は参入障壁が高く、そのニーズから引き合いも増えており、当社にとって今後の成長分野になっていくものと認識しています。

今後もM&A含め、事業領域拡大については積極的に推進し、さらなる収益基盤の強化を進めていきます。

決算サマリー・トピックス

それでは、2025年12月期の決算についてご説明します。

まずサマリーですが、ポイントとして3点です。1つ目は当社の主力製品であるシリコーンハイドロゲルレンズ「シンシアS」シリーズの販売が好調に推移し、主軸事業のコンタクトレンズ事業を牽引しました。

2点目は、2025年3月にフリュー株式会社より譲受した、カラーコンタクトレンズ事業が、売上規模拡大に寄与しました。引き続き、従来の当社コンタクトレンズ事業とのシナジーおよびコストの見直し等を推進し、利益の拡大を目指していきます。

3点目として、コンサルティング事業受注先の経営環境悪化により、貸付金の回収の確実性に懸念が生じたため貸倒引当金6,500万円を計上しました。

決算ハイライト

決算ハイライトです。

売上高は前期比14.0パーセント増の74億5,600万円、売上総利益は同じく13.4パーセント増の23億7,800万円、営業利益は同じく8.2パーセント増の5億2,400万円、経常利益は同じく9.9パーセント増の5億1,400万円です。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比12.4パーセント減の2億6,400万円という結果になりました。なお、EBITDAは前期比9.6パーセント増の6億1,900万円となりました。

売上高・営業利益率 推移

次に、売上高と営業利益率の推移について、3ヶ年の通期比較です。売上高が伸長している主な要因は既存事業の成長施策が奏功したことや2025年3月に事業譲受したカラコンECサイト(Mewコンタクト)が寄与したことなどです。

利益拡大の要因としては、着実な為替対策の実施と、高付加価値のシリコーンハイドロゲル素材のレンズの伸長、さらには、M&Aによる新規事業の取り込みが貢献しています。

コンタクトレンズの商品別売上高

コンタクトレンズ事業の売上高の内容についてご説明します。

シンシアブランドで販売しています「シンシアS」シリーズを中心に、その装用感が多くのユーザーさまに支持されています。また、2025年2月に待望の「シンシアワンデーS乱視用」がラインナップに加わったことで製品力も向上し、売上高の増加につながりました。

また、新たに事業譲受したカラーコンタクトレンズ販売事業により、シンシアブランド、プライベートブランド共にカラーコンタクトレンズの売上高が拡大しました。以上により、成長する市場需要を着実に捉えた結果、コンタクトレンズ事業全体は前年比14.8パーセントの増加となりました。

参考:新素材レンズ 「シンシアS」シリーズのご紹介

ここで、当社の主力商品である「シンシアS」シリーズについてご紹介します。

シリコーンハイドロゲル素材のレンズは、酸素透過率が高く、眼に優しいレンズとして眼科医からも推奨されています。

眼は血管の無い組織なので直接外気、涙から酸素を取り入れています。コンタクトレンズを装用しながらも充分な酸素を供給することは眼の負担軽減、健康にも大変重要なことなのです。このシリコーンハイドロゲルのレンズは、その優れた装用感からユーザー評価も高く、近年、従来素材のレンズからのシフトが進んでいます。

「シンシアS」シリーズは同素材製のレンズであり、眼科医・ユーザーの方から高い評価をいただいています。資料の右下に酸素透過率のグラフを示していますが、当社のシリコーンハイドロゲルを使用したレンズの優位性がおわかりになるかと思います。

処方施設取扱店件数の推移

あらためて、この「シンシアS」シリーズの足もとの状況をお話しします。「シンシアS」シリーズの取扱店舗数は、その評判と共に年々増加傾向です。取扱店舗数は、ここ2年間で約1.2倍になりました。

シンシアSシリーズ 売上高推移

それに伴い、「シンシアS」シリーズの販売も非常に好調で、売上高は、2年前の1.2倍になりました。

この「シンシアS」シリーズのカラーレンズ、「クレシェ」も好評を得て順調な売上となっています。また、2025年2月に発売した「シンシアワンデーS乱視用」も引き続き当社の営業力で取扱店舗の拡大と売上高の向上を図っていきます。

営業利益分析

さて営業利益についてですが、決算ハイライトでご説明したとおり、前年比8.2パーセント増の5億2,400万円となりました。

営業利益の増減内容をご説明しますと、売上高の拡大と為替の影響により、売上総利益が2億8,200万円増加しました。この売上高の拡大に伴い、変動費も増加し、また、カラーコンタクトレンズ事業譲受によりEC販売手数料が増加していますが、営業利益は前期の4億8,400万円から5億2,400万円へと増加しました。

セグメント別業績

続いてセグメント別の業績ですが、コンタクトレンズ事業の売上高は69億7,600万円、セグメント利益は6億9,000万円、コンサルティング事業の売上高は3,100万円、セグメント利益は1,300万円となりました。

システム事業の売上高は、4億4,800万円、セグメント利益は9,000万円となりました。なお、調整額の2億7,000万円は、管理部門費用などの共通費です。

以上が2025年12月期の決算説明です。

2026年12月期 業績予想

続いて、2026年12月期の業績予想についてご説明します。

売上高は2.7パーセント増の76億5,700万円、売上総利益は0.1パーセント減の23億7,500万円、営業利益は25.9パーセント減の3億8,800万円、経常利益は29.6パーセント減の3億6,200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は6.6パーセント減の2億4,600万円です。

EBITDAは、24.1パーセント減の4億7,000万円と予想しています。なお、想定為替レートは155.0円/USDです。

2026年12月期 業績予想のポイント

2026年12月期は、さらなる飛躍に向けた「戦略的投資の年」と位置付けています。

売上高については、自社ブランド製品は新製品発売と共にさらなる販売強化を重点的に取り組み、前期比2.7パーセント増の約76億円の売上高を目指します。

2026年12月期も厳しい為替環境下であり、引き続き、為替施策にも注力していきます。より積極的なマーケティング活動や、各種販促活動を実施するものの、DX等を活用しながら効率的に施策を実施していきます。

システム事業では、今後、事業を拡大させるために次期POSシステムの開発を開始することとしており、リリースについては2026年12月期中を目途としています。これらはコンタクトレンズ事業の継続的な成長やシステム事業の中長期的なストック収益の拡大につながるものです。

コンサルティング事業の立て直しを継続しつつ、グループ全体でM&Aの推進、売上拡大、原価低減など各種施策を精力的に実施し、収益の向上と企業価値の最大化を目指していきます。

重点施策

次に、2025年12月期の重点施策についてご説明します。

1点目は製品品揃えの拡充です。好評の「シンシアS」シリーズの新製品、「シンシアワンデーS乱視用」を2025年2月に市場投入等、お客さまのニーズに合った品揃えを充実させ、売上拡大を目指しています。2025年12月期についても自社ブランドのクリアレンズとカラーレンズそれぞれで新製品を市場に投入する予定です。

2点目は、自社ブランド商品の売上拡大です。処方施設ルートの強化、ドラッグストアルートの認知度向上施策、さらに増加するインバウンド需要の取り込みにも着目し売上の拡大を目指します。

最後の3点目は、M&Aの推進です。M&Aの推進と並行し、買収した事業、子会社の体制強化、収益性向上、さらにはシンシアグループとしてのシナジー創出に注力していきます。

以上3点が2026年12月期の重点施策です。

売上高・営業利益推移

売上高および営業利益の推移については、ご覧のとおりとなっています。2026年12月期は、増収減益となる見込みです。

売上高について、先ほどご説明した重点施策などを確実に実行し、グループ一丸となって売上高76億円の達成に向け取り組んでいきます。

営業利益については、円安環境の状況下、一部製品の円建て仕入により利益悪化は軽減されているものの、現時点においては為替状況により原価率の上昇が否めないものと想定しています。

また、コンタクトレンズ事業ではマーケティング活動の強化、システム事業では次期POSシステムの開発に着手などにより前年度比で減少するものと見込んでいます。

コンタクトレンズ 製品区分別売上高推移

コンタクトレンズ事業の商品区分別の売上予想については、シンシアブランドのクリアレンズは、新発売の「シンシアワンデーS乱視用」の積極展開と、販売が好調に推移している「シンシアS」シリーズと「アイウェル」シリーズを中心にマーケティング活動をさらに強化することにより売上、シェア拡大を見込んでいます。

また、カラーレンズについても、クリアレンズ同様、マーケティング活動の強化などにより売上高は増加していくものと考えています。他社への供給商品については、価格競争が激化していることなどから厳しい状況が継続するものと考えています。

2026年12月期は「シンシアワンデーS乱視用」をはじめとしてシンシアブランドレンズのさらなる売上高の拡大、加えて、事業譲受した「Mewコンタクト」をはじめとしたカラーコンタクトレンズ事業により当社主軸のコンタクトレンズ事業全体の底上げを図っていきます。

配当金・配当性向推移

次に株主還元について説明します。

当社の配当政策については、今後の業績予想、経営体質強化の為に必要な内部留保の確保、配当性向などを総合的に勘案し、安定的な配当を行うことを基本方針としています。

なお、昨年度、当社の利益成長を通じ、より株主還元を充実させていくことが重要と考え連結配当性向40パーセントを目途としています。2026年12月期については、1株あたり16円の期末配当を予定しています。

株主優待制度-1

続いて株主優待制度の内容についてご説明します。

当社は、株主のみなさまの日頃からのご支援に感謝するとともに、当社製品のご利用を通じて当社の事業をより一層ご理解いただきたいとの思いから株主優待制度を導入しています。

当社の株主優待制度では、当社ブランド商品の公式販売サイト(https://fairy-republic.jp)にて30パーセントから60パーセント割引でご利用いただける特別ご優待券を優待制度の対象となる株主のみなさまに、保有される株式数および保有期間に応じて贈呈します。

参考に、本優待のご利用例となりますが、200株を1年以上保有されている株主さまについては、公式販売サイト(https://fairy-republic.jp)で4万円分の商品が50パーセント割引価格の、2万円で購入することが可能となり、大変お得な優待内容となっています。

株主優待制度-2

また、当社株式への投資の魅力をさらに高め、より多くの株主さまに中長期的に保有していただくことおよび利便性の向上を目的に保有株数、保有期間に応じて「QUOカードpay」や「Amazonギフトカード」など希望に応じて選択できるデジタルギフトを贈呈します。

株主還元実質利回り

最後に、当社株式への投資利回りについてご説明します。

株価を1株500円と仮定し、2単元、200株を1年間保有いただいた場合、2025年12月期の配当見込を基準とすると、配当利回りで3.2パーセント、優待利回りはデジタルギフトと当社製品割引クーポンを最大限ご活用いただくことで21パーセントとなり、合計の実質利回りは24.2パーセントになります。

Appendix 商品紹介|「シンシア S」

25ページ以降で当社商品を紹介しています。是非ご覧いただけたらと思います。

ひとみに、誠実に。

以上、株式会社シンシアの決算説明とします。

配信元: ログミーファイナンス

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