[資源・新興国通貨2/2~6のポイント&注目通貨] 豪中銀は3日の会合で利上げへ!?

著者:八代和也
投稿:2026/02/02 12:50

今週のポイント

今週は、3日にRBA(豪中銀)の政策会合が開かれます。その結果が豪ドル/円や豪ドル/米ドル、豪ドル/NZドルの動向に影響を与えそうです。会合では0.25%の利上げが行われると市場は予想しています。

6日にはカナダの25年12月雇用統計が発表されます。市場ではBOC(カナダ中銀)の利下げサイクルは終了したとの見方が有力です。雇用統計がその観測を一段と高める結果になるのかどうか注目です。

8日の衆院選の投開票に受けて、各メディアによる情勢調査が新たに出てくれば相場材料になりそうです。与党が過半数の議席を獲得するとの見方が強まる場合、責任ある積極財政を掲げる高市政権が政策を進めやすくなるとの観測から円安が進行し、対円の通貨ペアは堅調に推移する可能性があります。

BOM(メキシコ中銀)は5日に政策会合を開きます。その結果にメキシコペソが反応しそうです。BOMは前回25年12月まで12会合連続で利下げを実施しており、1月30日時点の政策金利は7.00%です。メキシコの25年10-12月期GDP(国内総生産)速報値は前期比0.8%と、24年7-9月期以来の高い伸びでした。市場では、BOMは5日の会合で政策金利を据え置くとの見方が有力です。そのとおりの結果になれば、BOMの声明に注目です。前回会合は、先行きの金融政策について「追加の政策金利調整のタイミングを検討する」でした。それが利下げサイクル終了の可能性を示すような文言に変化すれば、メキシコペソにとってのプラス材料になりそうです。

今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.14000NZドル~1.17000NZドル>

今週の豪ドル/NZドルは、3日のRBA(豪中銀)政策会合が最大の相場材料になりそうです。

豪州の25年12月失業率は4.1%と前月の4.3%から低下(改善)し、25年10-12月期CPIトリム平均値は前年比3.4%とRBAの25年11月時点の予測(3.2%)を上振れました。それらの強い結果を受けて市場ではRBAは3日の会合で0.25%の利上げを行うとの見方が有力。OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、1月30日時点で市場が織り込む利上げ確率は7割強です。

市場予想どおり0.25%利上げすることが決定されれば、RBAの声明や会合後に開かれるブロック総裁の会見が相場材料になりそう。それらではRBAの先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるかに注目です。市場では、早ければ5月の会合で追加利上げが行われるとの観測があります。3日の会合で利上げが行われたとしても、声明や総裁会見の内容をRBAは追加利上げに慎重と市場が受け止めれば、豪ドル/NZドルは軟調に推移しそうです。

4日にはNZの25年10-12月期雇用統計が発表されます。市場では、RBNZ(NZ中銀)の利下げサイクルは終了し、26年7-9月期に利上げを行うとの観測があります。NZの雇用統計の結果次第では、RBNZの先行きの金融政策に対する市場の見方が変化するかもしれません。

今週の注目通貨ペア(2):<米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.35000カナダドル~1.38000カナダドル>

米ドル/カナダドルは1月30日、一時1.34786カナダドルへと下落して24年10月以来の安値をつけたものの、その後1.36カナダドル台へと反発しました。トランプ米大統領が次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長にウォーシュ元FRB理事を指名し、そのことが米ドルの反発要因になりました。市場では、ウォーシュ氏は他の議長候補に比べて利下げに積極的ではないと受け止められたようです。今後、ウォーシュ氏の金融政策運営をめぐる新たなニュースが出てくれば、市場が反応しそうです。

カナダと米国の経済指標にも注目です。カナダの25年12月雇用統計が6日に発表されます。OIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場ではBOC(カナダ中銀)の利下げサイクルは終了し、政策金利は少なくとも12月末まで2.25%に据え置かれるとの見方が有力です。カナダの雇用統計の結果を受けてその観測が補強される一方で、FRBによる追加利下げ観測が高まる場合、米ドル/カナダドルは軟調に推移すると考えられます。

八代和也
マネ―スクエア シニアアナリスト
配信元: 達人の予想