ドル円、一時153円台まで買い戻される ドル安・円高が一服=NY為替序盤

著者:MINKABU PRESS
投稿:2026/01/28 23:25
 きょうの為替市場、ドル安・円高の動きが一服し、ドル円は一時153円台まで買い戻される場面も見られた。先週の19日以降、今週まででドル指数は3%超急落しており、さすがに過熱感も出ている。ドル指数のRSIは22まで低下しており、売られ過ぎの30を大きく下回っている状況。自律反発のドル買い戻しが出てもおかしくはない。

 それでも市場では、ドルの弱気の虫が再度鳴り始めたようだ。もともと今年のドルを弱気見ていた向きは多かったが、前日のトランプ大統領の発言は決定打だったかもしれない。大統領は「ドルの下落が大き過ぎるとは考えていない。ドル安を懸念していない」と述べていた。

 一部からは、「予測不可能な米国の政治は、間違いなくドルにとってマイナスで、市場に新たな政治リスクプレミアムを織り込ませる」との見解も出ている。今年のドルはG10通貨の中で最下位圏に低迷しており、伝統的に安全資産とされてきたドルへの投資家の見方が変わりつつあることを示す動き。

 米財政赤字の拡大懸念、制裁リスク、貿易摩擦に加え、金やその他の準備資産への分散投資加速などが、ドルへの圧力となっている模様。そのほかに何と言っても、FRBの追加利下げ期待、そして「FRBの独立性」もドルを圧迫。単なる市場心理だけでなく、米国からの巨額の資金移動も観測されている。

 そのFRBだが、本日午後にFOMCの結果を公表する。据え置きが確実視されており、ハト派のミランFRB理事以外の委員は、据え置きを支持すると見られている。金融政策自体にサプライズはなく、無風のFOMCの可能性もあるが、むしろリスクはパウエル議長の政治的側面への言及にありそうだ。

 「今回は、パウエル議長がFRBの自律性に対する最近の行政からの挑戦にどの程度反論するかに焦点が当たる」との指摘も出ている。この話題に関する議長の発言は、金融政策そのものよりも、市場を動かす可能性があり、特に5月の議長任期終了後も2028年まで理事として理事会に留まる意向を示すかどうかも注目されるという。

 ただし、会見では、非経済的問題については用意した発言に留め、これ以上ホワイトハウスとの緊張を高めない可能性が高いとも見られている。

 日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。

28日(水)
現行付近にはなし

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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