本日、衆院解散&日銀会合!米ドル/円の動向は?

著者:津田隆光
投稿:2026/01/23 10:12

下値しっかりのチャート形状!160円超え模索なら介入に要警戒

米ドル/円・日足・複合チャート
米ドル/円・日足・複合チャート出所:トラリピFX/CFDチャート

【注目ポイント】「157.500円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「160.000円」超えを模索しそう
【シナリオ②-1】同レート割れなら、「156.500円」付近までの下落
【シナリオ②-2】さらに「156.500円」割れなら、「155.000円」付近までの下落も視野に
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「156.500~160.000円」
【注目材料】日銀金融政策決定会合、植田総裁会見、衆院解散後の選挙戦


今月14日に直近高値となる「159.405円」を付けた後、「上値抑制」→「往って来い」の動きとなっている米ドル/円。下値しっかりの相場付きとなる中、米ドル/円はもう一段の上値トライとなるのでしょうか。

上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日および200日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方で推移していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)があること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなり、ADXが右肩上がりでの推移になっている(上図赤色点線丸印)ことから、現在の米ドル/円・日足チャートは上昇トレンド継続を示すチャート形状と判断します。


足もとで注目すべきポイントは・・・約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAをメドとする「157.500円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。

筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
この先、「157.500円」で下値サポートされた場合は、「下値支持帯での値固め」→「上昇フロー」となりそうです。当該ケースでは、「SARの買いサインへの転換」や「(14日に付けた直近高値である) 159.405円超え」、また「+DI>-DIの乖離拡大」なども伴いながら、心理的な節目である「160.000円」(上図Ⓐ赤色線)超えを模索する展開になりそうです。

[シナリオ②-1]
一方で、「157.500円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「下値基準線割れ」→「下値追い」となりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサイン継続」や「遅行スパンのローソク足への近接」、また「+DI>-DIの乖離縮小」なども伴いながら、青色雲の下辺である先行2スパンをメドとする「156.500円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落となりそうです。

[シナリオ②-2]
さらに、「156.500円」を割り込んだ場合は、「下値支持帯割れ」→「もう一段の下値追い」となる可能性も。当該ケースでは、「遅行スパンの“逆転”」や「+DI>-DIのさらなる乖離縮小あるいは収斂」なども伴いながら、BB(ボリンジャーバンド)・-2σラインをメドとする「155.000円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。


上記シナリオ①および②(1、2)を概括すると、現下の米ドル/円はもう一段の上値切り上げを模索する相場付きとなる中、当面※は「156.500~160.000円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。) したがって、当該レンジをベースに買いトラリピを設定するのも一案でしょう。

他方、[シナリオ②-2]で記載した「155.000円」までの下落フローについては、本稿執筆(23日午前8時)時点でのチャート観測では、刹那的な動きも含めて「テクニカル理論上あり得る水準」と捉えて良さそうです。合わせて、[シナリオ①]で記載した「160.000円」超え模索となったケースでは、口先も含めた本邦当局の為替介入への心理的な警戒感が高まる可能性も。その場合、材料や市場の受け止め方次第では想定以上のボラティリティが発生し得るため、十分留意すべきでしょう。


足もとでは、本日正午頃に公表される日銀の政策金利や声明文の内容とともに、同午後3時30分から予定されている植田日銀総裁の記者会見での発言内容が米ドル/円の相場動意となりそうです。政治面では、本日午後1時からの衆院本会議冒頭において衆院解散がなされ、27日公示、2月8日投開票の選挙戦が事実上スタートする中、衆院選挙における与野党の議席数予測や思惑などが米ドル/円の相場動意となりそうです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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