ドル円、一時158円台前半 介入警戒感もありロング勢もひとまず後退=NY為替概況
ドル円、一時158円台前半 介入警戒感もありロング勢もひとまず後退=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが優勢となり、一時158円台前半まで下落する場面も見られた。東京時間には一時159円台半ばまで上昇し、心理的節目の160円をうかがう展開も見られていたものの、試すことなく戻り売りに押されている。
160円に近づいたことで、財務省による介入警戒感も高まり、ロング勢もひとまず後退している模様。片山財務相は、足元で進む円安について憂慮しているとし、適切に対応する姿勢を改めて示していた。高市首相との面会後に語った。
本日は米生産者物価指数(PPI)と小売売上高が発表されていたが、為替市場の反応は限定的。米PPIはエネルギー価格が上昇し、インフレ懸念を示す内容となった一方、小売売上高は自動車や年末商戦が堅調で予想を上回っている。FRBの早期利下げを正当化する内容とは言えない。
トランプ政権のFRBへの圧力が依然強く、今回のパウエル議長への圧力に各方面から批判が相次ぐ中、市場は次の展開を待っている模様。
ユーロドルは1.16ドル台半ばの狭い範囲での値動きに終始。FRBの独立性や地政学など様々なノイズがあるものの、ユーロドルは100日線付近での落ち着いた値動きを継続している。一方、ユーロ円は円買い戻しから184円台半ばに下落。21日線の上での推移を継続しており、上昇トレンドに変化はない。
ECBのエコノミストが本日公表した経済報告書によると、ユーロ圏はEU加盟国間の貿易障壁を僅かに減らすことで、米関税引き上げでGDPが低下しても穴埋めできる可能性があると指摘した。トランプ関税で、多くの欧州企業は米国に輸出する際、15%の関税を支払う必要がある。ECBのエコノミストの試算によると、この関税引き上げで輸出が減少し、ユーロ圏のGDPを2027年までに0.7ポイント押し下げると試算している。
ただ、域内の国外で事業を行う場合は各国の様々な規制に対応する必要があり、多くのコストがかかる。ECBのエコノミストは、こうしたコストを関税に換算すると、企業が域内の国外で販売するモノは関税67%、サービスは95%が上乗せされるに等しいと試算している。このコストを2ポイント分減らせばGDPが増え、米関税引き上げによる減少分を穴埋めできるという。
ポンドドルはNY時間に入って軟調な展開となり、1.34ドル台前半に値を落とした。本日の21日線が1.3460ドル付近に来ているが、その水準で上値を抑えられる一方、下値は200日線が1.34ドルちょうど付近に来ている。ポンド円は利益確定売りに押されており、212円台に値を落とす動き。円安が一服していることが背景。
アナリストは、最近の英経済指標が英経済の脆弱さを浮き彫りにしていることから、ポンドは足元の上昇を維持できない可能性が高いと指摘している。市場の注目は明日の11月の月次GDPに移っている。「10月は0.1%のマイナス成長だったが、11月は横ばいに留まる見通しで、経済の勢いの無さが改めて示されるだろう」と述べた。併せて発表される鉱工業生産やサービス業の指標も、幅広い分野での弱さの兆候が出る可能性もあるという。
こうした結果は、ポンドの重しになる可能性があるとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが優勢となり、一時158円台前半まで下落する場面も見られた。東京時間には一時159円台半ばまで上昇し、心理的節目の160円をうかがう展開も見られていたものの、試すことなく戻り売りに押されている。
160円に近づいたことで、財務省による介入警戒感も高まり、ロング勢もひとまず後退している模様。片山財務相は、足元で進む円安について憂慮しているとし、適切に対応する姿勢を改めて示していた。高市首相との面会後に語った。
本日は米生産者物価指数(PPI)と小売売上高が発表されていたが、為替市場の反応は限定的。米PPIはエネルギー価格が上昇し、インフレ懸念を示す内容となった一方、小売売上高は自動車や年末商戦が堅調で予想を上回っている。FRBの早期利下げを正当化する内容とは言えない。
トランプ政権のFRBへの圧力が依然強く、今回のパウエル議長への圧力に各方面から批判が相次ぐ中、市場は次の展開を待っている模様。
ユーロドルは1.16ドル台半ばの狭い範囲での値動きに終始。FRBの独立性や地政学など様々なノイズがあるものの、ユーロドルは100日線付近での落ち着いた値動きを継続している。一方、ユーロ円は円買い戻しから184円台半ばに下落。21日線の上での推移を継続しており、上昇トレンドに変化はない。
ECBのエコノミストが本日公表した経済報告書によると、ユーロ圏はEU加盟国間の貿易障壁を僅かに減らすことで、米関税引き上げでGDPが低下しても穴埋めできる可能性があると指摘した。トランプ関税で、多くの欧州企業は米国に輸出する際、15%の関税を支払う必要がある。ECBのエコノミストの試算によると、この関税引き上げで輸出が減少し、ユーロ圏のGDPを2027年までに0.7ポイント押し下げると試算している。
ただ、域内の国外で事業を行う場合は各国の様々な規制に対応する必要があり、多くのコストがかかる。ECBのエコノミストは、こうしたコストを関税に換算すると、企業が域内の国外で販売するモノは関税67%、サービスは95%が上乗せされるに等しいと試算している。このコストを2ポイント分減らせばGDPが増え、米関税引き上げによる減少分を穴埋めできるという。
ポンドドルはNY時間に入って軟調な展開となり、1.34ドル台前半に値を落とした。本日の21日線が1.3460ドル付近に来ているが、その水準で上値を抑えられる一方、下値は200日線が1.34ドルちょうど付近に来ている。ポンド円は利益確定売りに押されており、212円台に値を落とす動き。円安が一服していることが背景。
アナリストは、最近の英経済指標が英経済の脆弱さを浮き彫りにしていることから、ポンドは足元の上昇を維持できない可能性が高いと指摘している。市場の注目は明日の11月の月次GDPに移っている。「10月は0.1%のマイナス成長だったが、11月は横ばいに留まる見通しで、経済の勢いの無さが改めて示されるだろう」と述べた。併せて発表される鉱工業生産やサービス業の指標も、幅広い分野での弱さの兆候が出る可能性もあるという。
こうした結果は、ポンドの重しになる可能性があるとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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