今週のポイント
今週は、CPI(消費者物価指数)など米国の主要な経済指標が多く発表されます。それらの結果を受けてFRB(米連邦準備制度理事会)の先行きの金融政策に対する市場の見方がどのように変化するのか注目です。FRBによる追加利下げ観測が後退する場合には、米ドル/カナダドルは上値を試し、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは下値を試す展開になると考えられます。
米ドル/円は25年1月以来1年ぶりの高値圏へと上昇しています。円安が進行するなか、本邦当局の対応が注目されます。本邦当局による為替介入(米ドル売り/円買い介入)が現実味を帯びれば、米ドル/円が下落して、豪ドル/円やNZドル/円などがそれに引きずられるかもしれません。
原油価格の動向にも注目です。米WTI原油先物は1月9日に一時59.77ドルへと上昇し、25年12月8日以来およそ1カ月ぶりの高値をつけました。イランでは政府に対する抗議デモが拡大しています。イラン情勢が一段と緊迫化する場合、原油価格に対して上昇圧力が加わってカナダドルなど産油国通貨の上昇要因になる可能性があります。
今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.15000NZドル~1.17000NZドル>
豪ドル/NZドルは1月7日に一時1.16898NZドルへと上昇し、13年7月以来12年4カ月ぶりの高値をつけました。
足もとの豪ドル/NZドル上昇の主な要因として、RBA(豪中銀)による早期の利上げ観測や堅調な金(ゴールド)価格が挙げられます。
市場では、RBAは26年前半、早ければ次回2月2-3日の政策会合で利上げを行うとの観測があります。一方、RBNZ(NZ中銀)も次の一手は利上げになると市場は予想しているものの、利上げのタイミングはRBAよりも遅く26年10-12月期になるとの見方が優勢です。
豪政府によると、25/26年度(25年7月~26年6月)は一次産品の輸出において、金は金額ベースでLNG(液化天然ガス)を抜いて第2位へと浮上するようです(第1位は鉄鉱石の見込み)。金価格の上昇は豪ドルにとってプラス材料です。
今週は、豪州とNZの主要な経済指標の発表はなく、RBAとRBNZの金融政策に対する市場の見方が大きく変化する可能性は低いと考えられます。豪ドル/NZドルは金価格の動向に影響を受けやすい地合いになりそう。金価格が引き続き堅調に推移する場合、豪ドル/NZドルは底堅い展開になるとみられます。
今週の注目通貨ペア(2):<メキシコペソ/円 予想レンジ:8.500円~9.000円>
25年12月のBOM(メキシコ中銀)会合の議事要旨が26年1月8日に公表されました。12月の会合では、4対1の賛成多数で0.25%の利下げを行うことが決定され、決定に反対したヒース副総裁は政策金利の据え置きを支持しました。
会合の議事要旨によれば、利下げに賛成した4人のメンバーはいずれもさらなる利下げには慎重なようです。4人はそれぞれ、先行きの金融政策について「利下げサイクルは、より段階的かつ慎重に進めるべき」、「金融政策はより慎重な対応が必要」、「様子見の姿勢が必要になるだろう」、「26年前半には、より緩やかなペースでの政策金利調整(追加利下げ)を検討するのが適切」との認識を示しました。
BOMの利下げは今後いったん停止されるかもしれません。今後発表されるメキシコの経済指標の結果を受けてBOMによる利下げ停止観測が市場で高まれば、メキシコペソにとってのプラス材料になりそうです。メキシコの1月前半のCPIが22日に発表されます。その結果が市場のBOM金融政策見通しに影響を与えそうです。
原油価格の動向にも注目です。原油価格が上昇を続ける場合、産油国通貨であるメキシコペソにとってプラスになると考えられます。
“円安”が進行するなか、本邦当局による為替介入(米ドル売り/円買い介入)には注意が必要かもしれません。為替介入が現実味を帯びる場合、米ドル/円が下落してメキシコペソ/円はそれに引きずられる可能性があります。
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