*08:16JST NYの視点:米11月雇用統計:FRBの利下げ軌道修正なし、市場の見通し変わらず
米労働省が発表した11月雇用統計で失業率は4.6%と、予想4.5%以上に上昇し、21年9月来で最高に達した。11月非農業部門雇用者数は前月比+6.4万人。伸びは10月-10.5万人から予想以上にプラス改善した。不完全雇用率(U6)は8.7%と21年8月来で最高に達した。労働参加率は62.5%と予想の62.4%を上回り6月来で最高となった。失業率上昇につながった可能性は、労働市場がデータが示すほど悪化していない可能性もある。11月平均時給は前月比+0.1%と23年8月来で最低の伸び。前年比では+3.5%と、10月の3.7%から予想以上に鈍化し、21年5月来で最低となり、賃金インフレは見られず利下げを支援する。
10月分は-10.5万人と、9月の+10.8万人から予想以上の減少に落ち込んだ。政府機関閉鎖により、連邦職員削減が16.2万人に達し、指数を押し下げた。
10月分の減少は特別要因とされ、労働市場に大幅な悪化の兆候は見られないとの見方。賃金の伸び鈍化は連邦準備制度理事会(FRB)にとり朗報となる。
来年の利下げ軌道を見極めるうえで注目となっていた雇用統計の結果は、FRBの利下げ軌道を大幅に修正するような内容ではなかった。市場は依然、来年2回の利下げを織り込んでいる。ドルも軟調推移が続いた。
<CS>
10月分は-10.5万人と、9月の+10.8万人から予想以上の減少に落ち込んだ。政府機関閉鎖により、連邦職員削減が16.2万人に達し、指数を押し下げた。
10月分の減少は特別要因とされ、労働市場に大幅な悪化の兆候は見られないとの見方。賃金の伸び鈍化は連邦準備制度理事会(FRB)にとり朗報となる。
来年の利下げ軌道を見極めるうえで注目となっていた雇用統計の結果は、FRBの利下げ軌道を大幅に修正するような内容ではなかった。市場は依然、来年2回の利下げを織り込んでいる。ドルも軟調推移が続いた。
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