ドル円、154円台での上下動 今回の数字では判断しにくいとの声=NY為替
その後、ドル円は154円台での上下動が続き、現在は154円台後半での推移。取引開始前に発表の11月分の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が6.4万人増と予想を上回った。一方、10月分は10.5万人減と政府機関閉鎖の影響で減少していた。ただ、11月分の失業率は4.6%まで上昇している。
FRBの来年の追加利下げを裏付ける内容とまでは言えないものの、米労働市場の冷え込みは示す内容ではあった。なお、米雇用統計発表後の短期金融市場では、来年2回の利下げ期待に変化はない。
ストラテジストは「ノイズの多いNFPを予想していたが、それを踏まえると、データはむしろおとなしい内容に見受けられる。今回の統計を受けて1月利下げの可能性が高まるという見方は説得力に欠ける」 と述べている。
別のエコノミストは「失業率の上昇は利下げを後押しする材料に見えるかもしれないが、景気循環的な弱さではなく、政府部門の雇用削減が主因。このデータだけで、追加利下げの材料にはなりにくい」とのコメントも聞かれた。
「FRBの方向性を判断する上では、1月初旬に公表される12月の米雇用統計の方が、遥かに有意な指標となるだろう」との指摘も出ている。
今回の数字では判断しにくいようで、1月9日の12月分の数字を待ちたいところ。
USD/JPY 154.82 EUR/JPY 182.24
GBP/JPY 207.85 AUD/JPY 102.74
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
FRBの来年の追加利下げを裏付ける内容とまでは言えないものの、米労働市場の冷え込みは示す内容ではあった。なお、米雇用統計発表後の短期金融市場では、来年2回の利下げ期待に変化はない。
ストラテジストは「ノイズの多いNFPを予想していたが、それを踏まえると、データはむしろおとなしい内容に見受けられる。今回の統計を受けて1月利下げの可能性が高まるという見方は説得力に欠ける」 と述べている。
別のエコノミストは「失業率の上昇は利下げを後押しする材料に見えるかもしれないが、景気循環的な弱さではなく、政府部門の雇用削減が主因。このデータだけで、追加利下げの材料にはなりにくい」とのコメントも聞かれた。
「FRBの方向性を判断する上では、1月初旬に公表される12月の米雇用統計の方が、遥かに有意な指標となるだろう」との指摘も出ている。
今回の数字では判断しにくいようで、1月9日の12月分の数字を待ちたいところ。
USD/JPY 154.82 EUR/JPY 182.24
GBP/JPY 207.85 AUD/JPY 102.74
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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