アップコン、通期計画達成に向け3Qも好調に推移 リピーター率の向上・新規顧客の受注増により業績予想を再度上方修正

投稿:2025/12/15 16:00

01. 会社概要 【事業概要/事業紹介】

松藤展和氏(以下、松藤):アップコン株式会社、代表取締役社長の松藤展和です。2026年1月期第3四半期の決算についてご説明します。

当社は、工場・倉庫・店舗(商業施設)や一般の住宅などの建物において、地震や地盤の不同沈下が原因で生じたコンクリート床の沈下・傾き・段差・空隙を、完全ノンフロンのウレタン樹脂および小型機械を用いた独自の「アップコン工法」によって修正する施工を主力事業として展開しています。

また、新たな事業展開を推進するため、多数のプロジェクトを進行させ、硬質発泡ウレタン樹脂の新規応用分野への研究開発に取り組んでいます。自ら市場を創出しながら事業を開拓していくサイクルを目指す研究開発型企業です。

02. 第3四半期決算概要

2026年1月期第3四半期決算の概要をご説明します。

当期は、民間・公共工事ともに受注が好調に推移し、2025年11月17日に、今期2回目の業績上方修正を行いました。前年同期比でも増収増益となりました。

また通期計画に対しては売上高で84.6パーセント、営業利益で124.5パーセントと非常に順調な進捗をみせています。また、当期中には前期の大型案件に匹敵する複数の案件を受注しました。

これにより、売上高は11億1,731万9,000円(前年同期比29.4パーセント増)、営業利益は4億3,563万9,000円(前年同期比52.2パーセント増)となりました。

このような状況により、今期は過去最高売上高および最高利益の達成を目指していきます。

02. 第3四半期決算概要 【通期計画に対する進捗率】

当第3四半期累計期間の経営予算に対する進捗率は売上高11億1,731万9,000円(84.6パーセント)、営業利益4億3,563万9,000円(124.5パーセント)、経常利益4億4,293万4,000円(124.8パーセント)、四半期純利益2億9,471万3,000円(137.1パーセント)となりました。

当期の会社年度予算に対して修正開示が必要と判断された場合は、速やかに適時開示にてご報告します。

当第3四半期累計期間の前年同期比は、売上高(前年同四半期比29.4パーセント増)、営業利益(前年同四半期比52.2パーセント増)、経常利益(前年同四半期比53.0パーセント増)、四半期(当期)純利益(前年同四半期比53.1パーセント増)となりました。

02. 第3四半期決算概要 【売上高・経常利益の推移】

売上高・経常利益の推移についてはご覧のとおりです。

02. 第3四半期決算概要 【セグメント別(民間事業・公共事業)売上推移】

セグメント別(民間事業・公共事業)売上推移についてはご覧のとおりです。

当社は沈下修正事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しています。

02. 第3四半期決算概要 【貸借対照表】

貸借対照表についてはご覧のとおりです。

当第3四半期会計期間末における資産合計は、20億6,465万円となり、前事業年度末に比べ2億7,189万円増加しました。

これは主に現金預金の増加1億6,360万1,000円、有価証券の増加4,990万4,000円、固定資産の増加5,686万3,000円です。

負債の部について、第3四半期会計期間末における負債合計は、2億3,223万3,000円となり前事業年度に比べ2,146万円減少しました。これは主に未払費用の減少によるものです。

純資産の部について、当第3四半期会計期間末における純資産合計は、18億3,241万6,000円となり、前事業年度末に比べ2億9,335万1,000円増加しました。これは主に四半期純利益の計上2億9,471万3,000円、譲渡制限付き株式報酬としての新株式の発行に伴う資本金及び資本剰余金の増加1,440万円、その他有価証券評価差額金の増加1,934万6,000円、株主配当金の支払による減少3,510万7,000円等によるものです。

詳細に関しては2026年1月期第3四半期決算短信をご参照ください。

03. Topics

第3四半期における、主なトピックスについてご説明します。

IR活動としては、9月には名古屋証券取引所主催の展示会「名証IREXPO 2025」へ出展しました。ミニブースツアーでは、20代から30代を中心とした、女性主体で金融を考える場を提供するコミュニティ「きんゆう女子。」など、これまでにない幅広い年代の方々に、事業への興味・関心を持っていただくことができました。

今後の予定としては、個人投資家向け会社説明会の開催を予定しており、今後も積極的に活動機会を増やし、アップコン株式会社の企業価値をアピールしていきます。

2025年9月30日を基準日として、株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることおよび次なる市場への資本政策のステップとして、普通株式を1株につき3株の割合をもって分割を行う、「株式分割」を行いました。

10月には、株式の流通株式比率の向上および流動性向上のため、18万株の(分売単位:100株)立会外分売を実施しました。

03. Topics

続いてのトピックスです。グローバル事業戦略として、ベトナム全土への施工を目指し、ベトナム開催の建設総合展示会「VIETNAM INTERIOR & BUILD EXPO」に出展し、岡三リビックベトナム社さまの(OKASAN LIVIC VIETNAM CO.,LTD)ブース内で、アップコン工法をご紹介しました。

9月は、国内における「工場」「倉庫」「店舗・商業施設」などの事業領域において、地震や地盤沈下による床の傾き、段差、床下の空洞や空隙などでお困りの事業者さまを対象に、現地調査を無料で実施する展示会期間に合わせて、調査無料キャンペーンを実施しました(好評につき11月末まで延長)。

03. Topics

続いてのトピックスです。9月に、防衛省向けの小規模展示会(出展社54社)である「第19回 ミリタリーエンジニアリングテクノフェア」において、震災時における道路の応急復旧工法「ダンタン」という、国防に貢献する応用を提案しました。

10月には、北陸(隔年で石川・富山・新潟)で開催された展示会「けんせつフェア北陸2025 in 新潟」に初出展しました。能登地震後実績から、災害復旧工事の紹介を中心に行い、国交省北陸地方整備局・行政・自治体他、出展各社への工法紹介にもつながりました。

また、高速道路調査会主催(来場者数2万692人)の展示会「ハイウェイテクノフェア2025」においては、八潮の道路陥没事故の報道で大きく取り上げられた事を受け、「道路陥没」に関する空洞充填工法のPRを強化しました。「コンクリート版沈下修正工法」や「枕版の沈下修正」をメインに各工法の紹介を行いました。

第8回名古屋ロボデックスにおいては、中部エリアの製造業をターゲットに、工場・倉庫のコンクリート床の沈下修正をご紹介しました。調査無料キャンペーンをフックに新規リード獲得を目的として出展しました。

今後も積極的に展示会へ出展し、アップコン工法を直接ご覧いただける機会を増やしていきます。

03. Topics

続いてのトピックスです。日本経済新聞社健康経営優良法人事務局主催の中小規模法人向けセミナー「ACTION!セミナー in 横浜」において、代表取締役社長の松藤展和が登壇し、「健康経営」への取り組み(健康活動を経営に直結させている点)が評価され選定・招聘されました。「社員の健康こそ、成長への投資」をテーマに、なぜ健康経営をはじめたか、具体的な取り組み内容・経営視点からみたメリットなどを講演しました。

次に、「建設ミライセミナーインフラメンテナンス編」オンラインセミナー(視聴者180名)に営業部長の漆原孝成が登壇しました。八潮の道路陥没事故が報道で大きく取り上げられた事を受け、アップコン工法による道路陥没防止(ウレタン注入)について、千葉県での緊急対応した施工事例を元に紹介し、視聴者アンケート結果でも、アップコン工法について高い関心を集めました。

03. Topics

続いてのトピックスです。当社は2017年から毎年地域への寄付を継続しています。

その多年にわたる功績により、この度、川崎市高津区社会福祉協議会より表彰されました。

また、東京都市大学での企業PR活動として、東京都市大学の学園祭「横浜祭」において、採用・共同研究開発などにおける交流について、企業コーナーにおいてブースを設置しました。2024年に行ったラグビー部への寄付についてもご紹介しました。

配信元: ログミーファイナンス

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