9日の株式相場見通し=反落、地震発生や米株軟調で持ち高調整の売り誘発
9日の東京株式市場は目先リスク回避ムードのなか、売りが優勢となりそうだ。日経平均株価は5万円台前半で売り買いを交錯させる展開が予想される。昨晩、青森県東方沖を震源とする地震があり、八戸市で震度6強の大きな揺れが観測された。一時は津波警報が発令されたほか、気象庁が22年12月の運用開始以来初めてとなる「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表した。株式市場でも、一時的に買いポジションを解消する動きが出る可能性があり、上値を押さえそうだ。前日の欧州株市場では様子見ムードのなか高安まちまちの地合いだった。独DAXは小幅プラス、仏CAC40は小幅マイナスだったが、いずれも前の日の終値からほぼ横ばい圏で着地している。米国で今週10日にFOMCの結果が開示されるが、0.25%の利下げが濃厚とみられていることはポジティブながら、来年以降の米金融政策のフォワードガイダンスに関心が高く、積極的な売り買いは見られなかった。一方、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに11月中旬以降は上昇ピッチが急だったこともあり、この日はFOMCの結果発表を目前に持ち高調整の売りが優勢だった。個別ではエヌビディア<NVDA>が反発したほか、ブロードコム<AVGO>も大きく上昇するなど半導体主力株への買いが目立っているが、ナイキ<NKE>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>など消費関連の一角が売られダウを押し下げた。東京市場では地震による影響と米株安が重荷となり、展開次第では日経平均が5万円大台を下回るケースも考えられるが、押し目買い意欲も活発でおおむね5万円台前半で売り物をこなす地合いとなりそうだ。日銀の利上げが従来のコンセンサスよりも急ピッチとなる観測が強まるなか、長期金利の動向にも神経質な展開となることが想定される。
8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比215ドル67セント安の4万7739ドル32セントと反落。ナスダック総合株価指数は同32.23ポイント安の2万3545.90だった。
日程面では、きょうは11月のマネーストック、6カ月物国庫短期証券の入札と5年物国債の入札、11月の工作機械受注など。なお、植田和男日銀総裁が英フィナンシャル・タイムズのイベントで登壇する予定。海外では豪中銀が政策金利発表、9、10月の米雇用動態調査(JOLTS)など。米10年物国債の入札も行われる。
出所:MINKABU PRESS
8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比215ドル67セント安の4万7739ドル32セントと反落。ナスダック総合株価指数は同32.23ポイント安の2万3545.90だった。
日程面では、きょうは11月のマネーストック、6カ月物国庫短期証券の入札と5年物国債の入札、11月の工作機械受注など。なお、植田和男日銀総裁が英フィナンシャル・タイムズのイベントで登壇する予定。海外では豪中銀が政策金利発表、9、10月の米雇用動態調査(JOLTS)など。米10年物国債の入札も行われる。
出所:MINKABU PRESS
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