アジア株 上海株上げ拡大、貿易黒字1兆ドル突破 電気補助制度終了で豪インフレ懸念

著者:MINKABU PRESS
投稿:2025/12/08 14:20
アジア株 上海株上げ拡大、貿易黒字1兆ドル突破 電気補助制度終了で豪インフレ懸念

東京時間14:01現在
香港ハンセン指数   25818.65(-266.43 -1.02%)
中国上海総合指数  3927.19(+24.39 +0.62%)
台湾加権指数     28196.71(+215.82 +0.77%)
韓国総合株価指数  4128.71(+28.66 +0.70%)
豪ASX200指数    8624.80(-9.78 -0.11%)
インドSENSEX30種  85497.44(-214.93 -0.25%)

アジア株は高安まちまち。

香港株は下落、今週の米FOMCへの警戒感が高まっている。日中対立激化や、それに伴う米中関係悪化も警戒されている。

日本政府は中国軍機が自衛隊機にレーダーを照射する事案が発生したと指摘、危険な行為だとして中国を非難した。一方で中国側は日本の戦闘機が自国の航空訓練を妨害したと非難、直ちに誹謗中傷を止めるよう要求している。

日中対立が激化する中、日本政府は米国に支持を強化するよう求めている。日本はトランプ米大統領が中国との貿易合意を優先しているため台湾問題に関して沈黙を守っていることに不満を抱いているという。

豪州市場では豪中銀のタカ派転換が警戒されている。インフレ高止まりや労働市場ひっ迫、家計支出急増、堅調なGDPなどを受け来年の利上げ観測が広がっている。

豪財務相が22年後半に始めた電気料金補助金制度を今年末で終了すると発表した。電気割引はこれまでインフレ下を押し下げるのに役立ってきたが、終了に伴い来年以降の電気代は再び大幅上昇し、インフレ再加速につながる恐れがある。そのため来年早い段階で中銀は利上げせざるを得ない状況になる可能性も。

上海株は2週間半ぶり高値、貿易統計受け上げ幅をやや拡大。

中国11月の貿易収支は予想を上回った。米国以外での需要が堅調だったことから輸出は+5.7%と前回-0.8%から急回復し貿易黒字が過去最高1兆ドルを突破した。香港や日本、韓国、台湾、インド、ASEAN諸国、EU、独仏伊、英国、ロシアなど、米国以外ほとんど全ての国で輸出の伸びが拡大した。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)