今週のポイント
今週は、26日にRBNZ(NZ中銀)の政策会合が開かれます。仮に市場予想どおり0.25%利下げすることが決定されれば、会合後に実施されるRBNZ総裁の会見などで26年の金融政策についてどのようなヒントが提供されるかが焦点になりそうです。会合の結果にNZドル/円やNZドル/米ドルが反応すると考えられます。
同じく26日に豪州の10月CPI(消費者物価指数)が発表されます。CPIの結果を受け、RBA(豪中銀)の金融政策に対する市場の見方がどのように変化するか注目です。豪ドル/NZドルについては、豪CPIの結果にも反応しそうです。
カナダの7-9月期GDP(国内総生産)が28日に発表されます。BOCによる利下げは前回10月会合をもって打ち止めとの観測が市場にはあります。カナダのGDPはその観測を高める結果になるのか注目されます。
原油価格の動向も材料になるかもしれません。米WTI原油先物は10月20日に一時1バレル=56.35ドルへと下落し、5カ月半ぶりの安値を記録。その後、62ドル台へと反発する場面があったものの、再び軟化しています(11/24の終値は58.84ドル)。原油価格が軟調な主な要因として、原油の供給過剰への懸念があるようです。原油価格の下落が続く場合、メキシコペソやカナダドルにとってマイナスになる可能性があります。
今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.14000NZドル~1.16500NZドル>
26日にRBNZ(NZ中銀)の政策会合が開かれます。その結果に豪ドル/NZドルが反応しそうです。
市場では、26日の会合で0.25%の利下げ行われるとの見方が大勢です。その通りの結果になれば、会合の議事要旨やRBNZ総裁会見、RBNZによる政策金利見通しで、26年の金融政策についてどのようなヒントが示されるのかに注目です。市場では、RBNZによる利下げは今回で打ち止めとの観測があります。
同じく26日に豪州の10月CPI(消費者物価指数)が発表されます。その結果にも注目です。RBA(豪中銀)は政策金利を当面据え置くとの見方が優勢です。
市場でRBNZの利下げ打ち止め観測が高まる一方で、RBAによる追加利下げ観測が浮上する場合、豪ドル/NZドルは軟調に推移する可能性があります。
今週の注目通貨ペア(2):<米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.39500カナダドル~1.42000カナダドル>
BOC(カナダ中銀)は24年6月以降、前回25年10月の会合まで9回合計2.75%の利下げを実施しました。現在の政策金利は2.25%です。
前回会合のBOC声明では「インフレと経済活動が(BOCの)予測とおおむね一致して推移する場合、現在の政策金利はほぼ適切な水準」と表明されました。市場では、BOCの利下げサイクルは打ち止めとの見方が優勢です。今週は28日にカナダの7-9月期GDPが発表されます。それが市場予想と比べて強い結果になれば、BOCの利下げ打ち止め観測がさらに高まりそうです。
一方で市場では、FRBは12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利下げを行うとの観測が高まっています。今後発表される米国の経済指標などでその観測が一段と高まるか注目です。
FRBとBOCの金融政策面からみれば、FRBによる追加利下げ観測が高まり、BOCによる利下げ打ち止め観測が高まるようなら、米ドル/カナダドルは下値を試す展開になると考えられます。
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